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ニュースリリース


2009年ニュースリリース

「平成22年1月~3月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2009.12.21

  平成22年1月~3月期配合飼料価格
   平成22年1月~3月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約600円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

 

  (1)原料情勢
  (1)とうもろこし
   とうもろこしのシカゴ定期は、作付期の天候不順はあったものの、とうもろこしの生育にとって理想的に天候が推移したため相場は下落したが、作付け遅れにより収穫時期が例年より大幅に遅れ霜害懸念が高まったこと、また、投機資金が流入したことにより、相場は上昇し、現在ブッシェル当たり400セント前後で推移している。
 今後はエタノール需要が依然として堅調であることに加え、収穫時期の遅れにより生産量が減少する懸念があることから、相場は底堅く推移すると見込まれる。

  (2)蛋白質原料
   大豆油かすのシカゴ定期は、大豆の生育に理想的な天候が続き、豊作が見通されたことから下落傾向となった。その後、長雨による収穫遅延、生産量減少懸念により、直近はショートトン当たり320ドル台で推移している。
 今後は、南米大豆の生育状況、中国への輸出動向等に左右されながら推移していくが、国内大豆粕は油脂需要の低迷により生産量が引き続き減少していることから相場は堅調に推移すると見込まれる。
  (3)そうこう類
   国内ふすまは、10月16日の政府売渡麦価値下げ実施前に小麦の買い控えが起こり、ふすまの発生量は減少したものの、需要は全畜種とも減少傾向にあり需給は均衡している。
 また、輸入ふすまは、世界的な景気低迷による小麦粉需要の落ち込みにより発生量は減少し、需要面では他原料と比較し割安感があるため相変わらず引き合いが旺盛な状況が続いている。
  (4)脱脂粉乳
   脱脂粉乳は、欧州、米国において、政府の乳製品買い上げにより市場から隔離されていること、米国の乳牛淘汰により生乳生産量が減少していること、さらに、アジアを中心とした世界需要の回復により需給が急速に引き締まっていること等から、国際価格が大幅に上昇している。
  (5)海上運賃
   海上運賃は、北米産穀物のアジア向け輸出、中国の鉄鋼原料輸送需要が順調であることから上昇している。今後は中国向け鉄鋼原料需要に加え、日本、欧州の粗鋼生産に回復の兆しが見えており、相場は堅調に推移すると見込まれる。
  (6)外国為替
   外国為替は、米国経済の回復遅れから4月以降円高ドル安基調で推移しているが、11月27日のドバイショックにより約14年ぶりの高値となる84円台まで急落した。現在は、日銀のデフレ対策等により90円前後で推移している。
 今後は、米国経済の先行き不透明感がある一方で、日本経済の回復も遅れており、引き続き予断を許さない展開が続くと見込まれる。

(2)配合飼料安定基金
 平成21年度第4四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回らないことから、補てんは実施されない見込みです。

(3)その他
 価格改定に伴う生産者負担は、当期は安定基金補てんが発動されない見通しであるため、トン当たり600円減となります。

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料養鶏課
Tel:011-232-6185