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ニュースリリース


2009年ニュースリリース

「平成21年4月~6月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2009.03.23

1. 平成21年4月~6月期配合飼料価格
   平成21年4月~6月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約3,700円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

 

  <情 勢>
(1)とうもろこし
 とうもろこしシカゴ定期は、世界的な金融危機・景気減退を契機に大きく下落したが、南米の干ばつ懸念から相場が反転し一時1ブッシェル当たり400セントを超える水準で推移した。現在は、南米で降雨があったことから相場は落ち着きを取りもどし、360セント前後で推移している。
 今後は、南米の作柄や今春の作付面積の動向に左右されることとなり、一進一退の展開が予想される。

(2)大麦
 大麦は、豪州、ロシア、ウクライナなど世界の主要生産国の大幅な増産により需給が緩和していることから、価格は値下がりしている。

(3)蛋白質原料
 大豆油かすのシカゴ定期は、とうもろこしと同様南米の干ばつ懸念から相場がショートトン当たり350ドルまで上昇したが、天候回復や世界的な景気の冷え込みによる需要量減少見通しなどから、現在は300ドル前後で推移している。

(4) そうこう類
 ふすまは、今後政府売り渡し麦価が引き下げられるため、小麦粉需要の増加が見込まれることなどから需給は緩和すると予想される。

(5)脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、米国、豪州、ニュージーランドなど主要生産国において生産量が増加していること、世界経済の悪化の影響を受け需要が減少していることなどから需給は緩和しており、価格は値下がりしている。

(6)海上運賃
 海上運賃は、中国の鉄鉱石需要の減少などにより船腹需要が減少したことから急落したが、中国の粗鋼減産が底を打ち、鉄鉱石の輸入が増加に転じたことから上昇している。
今後は、中国の粗鋼生産が増加すると予想されることから、相場は底堅く推移すると見込まれる。

(7) 外国為替
 外国為替は、日本の景気後退や政局不安が顕在化したことから円に対する信頼が薄れ円安ドル高が進み、現在97円前後の値動きとなっている。
 今後は、米国の財政悪化は避けられない状況にあること、日本の金融システムは米国より安定性で優位に立っていることなどから、一方的な円安ドル高になることはないと予想される。

2. 配合飼料安定基金
   平成21年度第1四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回らないことから、補てんは実施されない見込みです。

3. その他
   価格改定に伴う生産者負担は、安定基金補てんが実施されない見込みであることから、トン当たり3,700円減となります。

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料養鶏課
Tel:011-232-6185