2014年ニュースリリース
「平成26年10月~12月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2014.09.26
1.平成26年10月~12月期配合飼料価格
平成26年10月~12月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約3,100円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。
① とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、5月中旬には480セント/ブッシェル台で推移していたが、その後良好な天候が続いたことから下落し、9月11日発表の米国農務省需給見通しで史上最高の生産量見通しとなったことなどにより、現在は340セント/ブッシェル前後で推移している。
今後は、冬場に向けた輸出需要の増加が予想されるものの、収穫が順調にすすめば大豊作が期待されることから、相場は弱含みで推移すると見込まれる。
② 蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、5月には500ドル/トンを超える水準で推移していたが、豊作期待による米国産新穀大豆の下落を受けて420ドル/トン台まで急落した。しかし、米国産旧穀大豆の期末在庫率が3.85%と史上最低水準であり、大豆粕の輸出需要も旺盛であることから上昇し、現在は450ドル/トン前後で推移している。
国内大豆粕価格は、前期に比べシカゴ定期が下落していることから、値下がりが見込まれる。
③ そうこう類
コーングルテンフィードについては、異性化糖の不需要期となり発生数量は限定的となる見込みであるものの、穀物価格の下落による需要の移行が見込まれ、需給は緩和する見通しにある。
ふすまについても、国内品の発生数量が増加見通しにあり、かつ穀物価格の下落による需要の移行が見込まれ、需給は緩和する見通しにある。
④ 脱脂粉乳・濃縮ホエーたん白
脱脂粉乳は、米国では生乳生産の回復により生産量が増加していること、オセアニアでは中国向けの輸出需要が引き続き落ち着いていることなどから、産地価格は軟化しているものの、為替の円安要因により値上げ見通しにある。
一方、濃縮ホエーたん白は、食品用需要向けに生産が優先された結果在庫が回復し、為替の円安要因はあるものの、産地価格の軟化により値下げ見通しにある。
⑤ 海上運賃
海上運賃は、5月中旬には45ドル/トンを超える水準であったが、南米産新穀の輸送需要が一段落したことなどから、7月中旬には40ドル/トン台まで下落した。その後、北米産新穀の輸出需要の増加見込みなどから上昇に転じ、現在は45ドル/トンを上回る水準で推移している。
今後は、新造船の竣工により船舶の供給は増加するものの、北米産新穀の輸出や中国の石炭輸入が本格化することから、堅調に推移すると見込まれる。
⑥ 外国為替
外国為替は、4月以降101円から103円前後のレンジで推移していたが、8月下旬に米国の住宅関連指標が良好であったこと、ウクライナ紛争の解決気運が高まり、リスク回避の動きが弱まったことなどからレンジを超えた円安となり、さらに米国の利上げ時期が早まるとの見方から円安がすすみ、現在は107円前後で推移している。
今後は、米国の景気回復への期待感から円は弱含みで推移すると見込まれる。
2.配合飼料安定基金
平成26年度から配合飼料価格安定制度が見直されたことに伴い、平成26年10~12月期の補てん金の有無や単価は平成27年1月下旬に決まります。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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