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ニュースリリース


2010年ニュースリリース

「平成22年10月~12月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2010.09.17

1.平成22年10月~12月期配合飼料価格
 平成22年10月~12月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、据え置きとすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

 

(1)原料情勢
1.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、6月下旬にはブッシェル当たり350セント前後で推移していたが、ロシア・ウクライナ等の干ばつによる小麦相場の急騰を背景に輸出需要が増加した。このことにより期末在庫率が下方修正されたこと等から価格は上昇し、現在470セント前後で推移している。
 今後は、米国産とうもろこしの大豊作が予想されているものの、ロシア・ウクライナ等の穀物生産減少に伴う輸出制限により米国からの輸出需要が増加すると予想されていることからシカゴ定期は強含みに推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、6月中旬以降、堅調な中国向けの米国産大豆輸出需要や、ロシア等の干ばつによる小麦相場の急騰から上昇し、現在ではショートトン当たり300ドル前後で推移している。
 今後も天候、生育状況に左右される展開となるが、中国向けの輸出需要増加が見込まれることから、シカゴ定期は底堅く推移すると予想される。
 一方、国内の大豆粕生産量は前年をやや上回っており、輸入大豆粕の通関実績も前年を上回っているため、大豆粕需給は均衡した状態が続くと見込まれる。

3.そうこう類
 国内ふすまは、製粉メーカーの小麦加工数量が増え発生量は増加している。また、輸入ふすまは、インドネシア等産地での小麦粉生産量が増加したためふすまの発生量が増え需給は緩和している。

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、米国では生産量が安定しており需給は改善しているが、EUでは生乳生産量が減少していることにより製造量も減少していることから産地価格は値上がりしている。一方、ホエイパウダーは、生産量は増加しているものの中国を中心とした安定した需要により産地価格は堅調に推移している。

5.海上運賃
 海上運賃は、中国の鉄鉱石・石炭の輸送需要の伸びがやや鈍化したこと、南米産穀物のアジア向け荷動きが最盛期を過ぎたことから船腹需給が緩和し、トン当たり50ドル台前半まで急落した。その後、中国が鉄鉱石輸入を再び増加させる動きが出てきたこと、米国産大豆の輸出が活発化していることから相場は反転し、今後も輸送需要増加状況継続により相場は堅調に推移すると見込まれる。

6.外国為替
 外国為替は、7月に発表された米国雇用統計が大幅に悪化するとの発表により全面的なドル売りの流れとなり8月後半には15年ぶりの円高水準となる83円台を付け、直近では83円から84円台で推移している。今後は、米国はドル安を容認しているとみられていること、日本政府の金融施策等により一進一退の展開が続くものと見込まれる。

(2)配合飼料安定基金
 平成22年度第3四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回らないことから、補てんは実施されない見込みです。

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料養鶏課
Tel:011-232-6185