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ニュースリリース


2010年ニュースリリース

「平成23年1月~3月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2010.12.17

1.平成23年1月~3月期配合飼料価格
 平成23年1月~3月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約3,000円値上げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

 

(1)原料情勢
1.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、8月上旬にはブッシェル当たり400セント前後で推移していたが、夏場の高温乾燥による単収予測低下から期末在庫率が米国農務省需給見通しで史上2番目に低い6%台に下方修正されたこと、米国の金融緩和政策に伴い大量の投機資金が流入したことから大きく上昇し、現在は570セント前後で推移している。
 今後は、在庫率が低水準にとどまる一方、エタノール向けをはじめとする需要が引き続き旺盛であることから、シカゴ定期は強含みに推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、8月下旬以降、豊作予想に反する単収減少や、堅調な中国向けの輸出需要等により、米国産大豆の期末在庫見通しが大幅に下方修正されたことから相場は大きく上昇し、現在ではショートトン当たり340ドル台で推移している。
 今後は生産量の減少や輸出需要の増加等により米国産大豆の需給がさらに引き締まる見通しであること、ラニーニャの影響による乾燥した天候で、南米産大豆の生産量が減少となる懸念があること等から、シカゴ定期は底堅く推移すると予想される。
 国内の大豆粕生産量は、猛暑の影響により食用油の需要が低迷し、前年を下回る推移となっているが、輸入大豆粕の通関実績は前年を上回って推移しており、大豆粕需給は均衡した状態が続くと見込まれる。

3.そうこう類
 国内ふすまは、穀物相場の高騰を受け、穀物からのシフトにより使用量が増加しており、需給逼迫が想定される。また、輸入ふすまは、インドネシアでの小麦粉消費量の減退から、発生量が低迷し、産地価格は上昇している。

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳及びホエイパウダーは、オセアニアでは生乳生産シーズンの最盛期に入り順調に生産されている一方、米国、EUでは生乳生産のピークを過ぎ、生産量が減少している。また、中国を中心とした旺盛な需要により産地価格は上昇している。

5.海上運賃
 海上運賃は、北米穀物の輸出増加により一時60ドル台後半まで上昇したが、中国の鉄鉱原料の荷動きが停滞したこと、新造船の就航が増加したことで、船腹需給が緩和し50ドル台後半まで下落した。今後は中国、インド向けの輸送需要は増加するものの、船腹の供給も増加することから現行水準での推移が見込まれる。

6.外国為替
 外国為替は、9月上旬には86円前後で推移していたが、米国の景気低迷が長期化するとの観測が広がったことからドルが売られ、80円台まで円高が進んだ。その後11月に米国の金融緩和策が実施されたことからドルが買い戻され、現在83円前後で推移している。今後の為替相場は現行水準を中心に一進一退の展開が続くと見込まれる。

(2)配合飼料安定基金
 平成22年度第4四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回っている3,000円±αの補てんが実施される見込みです。なお、補てん単価は、12月21日に開催される理事会で正式決定する予定です。

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料養鶏課
Tel:011-232-6185