2017年ニュースリリース
「平成29年7月~9月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2017.06.26
平成29年6月26日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「平成29年7月~9月期配合飼料供給価格」について
1.平成29年7月~9月期配合飼料価格
平成29年7月~9月期の配合飼料供給価格は、前期に比べ、為替が円高となり、とうもろこしや大豆粕などの輸入価格も値下がりしていることから、本会全畜種平均でトン当たり約1,100円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、3月には360セント/ブッシェル台で推移していたが、米国における新穀作付面積が減少する見通しとなったことや、生育期の高温乾燥予報により作柄悪化が懸念されたことから値上がりし、現在は380セント/ブッシェル前後となっている。
一方、内陸の生産地から積出港までの輸送運賃は、需要の緩和から一時的に値下がりしている。
今後は、米国産新穀の作柄に影響を与える夏場の受粉期に向けて、天候に左右される相場展開が見込まれる。
(2)蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、3月には360ドル/トン台で推移していたが、米国における大豆作付面積増加の見通しにより下落したことから値下がりし、その後も、作付が順調に進んだため軟調な展開が続き、現在は330ドル/トン台となっている。
国内大豆粕価格も、シカゴ定期値下がりを受けて値下げが見込まれる。
(3)そうこう類
コーングルテンフィードは、8月中旬以降、異性化糖の需要減少を受けて発生量は減少する見通し。一方、畜産需要も季節的に不需要期となるため需給は均衡の見通し。
ふすまは小麦粉需要が低調な時期となるため発生量は減少するが、畜産需要も減退するため需給は均衡の見通し。
DDGSは、原油相場上昇により発生量が増加していること、および中国向け輸出が減少していることから価格は軟調に推移している。
(4)脱脂粉乳
脱脂粉乳は、主産地における生乳生産量の増加にともなう、国際相場の下落により値下げとなる。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、中国向け石炭などの輸送需要が好調であることに加え、南米産穀物の輸送需要が本格化したことなどから4月には40ドル/トンを超える水準まで上昇した。その後、南米産穀物の輸送需要が一服したことなどから、現在は37ドル/トン前後で推移している。
今後は、ブラジル産とうもろこしの豊作により南米産穀物の輸送需要が増加する見通しであり、海上運賃は底堅く推移するものと見込まれる。
(6)外国為替
外国為替は、中東や北朝鮮等の国際紛争リスクの高まりなどにより円高がすすみ、4月中旬には一時110円を下回った。その後、良好な米国経済指標により114円台まで円安がすすんだが、米国の経済政策に対する先行き不透明感から、現在は110円前後となっている。
今後は、米国の経済政策および各国の金融政策や地政学的リスクなどを材料に、一進一退の相場展開が見込まれる。
2.配合飼料安定基金
平成29年7~9月期の補てん単価は、平成29年10月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
以 上
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