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ニュースリリース


2011年ニュースリリース

「平成23年4月~6月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2011.03.16

1.平成23年4月~6月期配合飼料価格
 平成23年4月~6月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約1,700円値上げすることを決定しました。
 なお、今般の「東北地方太平洋沖地震」の影響に鑑み、価格改定の実施時期は4月分を据え置き、5月1日出荷分からといたします。
 情勢は以下のとおりです。

 

(1)原料情勢
1.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、受粉期以降の降雨不足等による単収の下方修正から12月の米国農務省需給見通し発表以降、ブッシェル当たり600セント台で堅調に推移していた。2月の米国農務省需給見通しでエタノール向け需要が増加し、期末在庫率が5%と史上最低水準になったことから、さらに大きく上昇し、現在は700セント前後で推移している。
 今春のとうもろこし作付面積増加が期待されるものの、エタノール向けをはじめとする需要が引き続き旺盛であることから、シカゴ定期は強含みに推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、米国産大豆の生産量減少に伴い、期末在庫見通しが下方修正されたこと、南米産大豆の作付遅延と乾燥天候から相場は大きく上昇し、現在ではショートトン当たり360ドル台で推移している。
 今後は中国の大豆需要が引き続き旺盛のなか、米国大豆の期末在庫が歴史的に低水準であること、南米産大豆の生産量が下方修正される懸念があることから、シカゴ定期は底堅く推移すると予想される。
 国内の大豆粕生産量は、搾油採算の悪化から、前年を下回る推移となっているが、輸入大豆粕の通関実績は前年を上回って推移しており、輸入大豆粕の増加で国内大豆粕の減少を補っている。

3.そうこう類
 国内ふすまは、製粉メーカーの挽砕が前年を上回っており発生量が増加しているものの、需要も堅調に推移している。また、輸入ふすまは、穀物価格高騰により引き続き東南アジア、韓国からの引き合いが強く、産地価格は上昇している。

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、米国、EUの生産量が増加する見通しである一方、景気の回復基調により乳製品全体の需要が高まっていること、オセアニアの天候異変による供給不安があることにより産地価格が高騰している。ホエイパウダーの生産量も増加している一方で、中国を中心に輸出需要が堅調に推移しており、需給の緩和は見込まれず価格が高騰している。

5.海上運賃
 海上運賃は、中国の鉄鉱石輸入の荷動きが停滞したこと、豪州の大洪水で石炭の輸出が減少したことで2月には50ドル付近まで下落した。その後は南米産穀物の輸出が最盛期を迎えること、重油価格が上昇していることから相場が反転し、50ドル台後半で推移しており、今後も堅調に推移すると見込まれる。

6.外国為替
 外国為替は、1月初めには80円台まで円高が進んだが、米国の株価回復や雇用統計の改善を受け83円台前半まで円安となった。米国の低金利政策が引き続き継続される見通しであることからドル買いは進まず、現在は82円台で推移している。

(2)配合飼料安定基金
 平成23年度第1四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回っている
4,700円±αの補てんが実施される見込みです。なお、補てん単価は、3月末に開催される理事会で正式決定する予定です。 

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料養鶏課
Tel:011-232-6185