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ニュースリリース


2011年ニュースリリース

「平成23年7月~9月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2011.06.20

 

1.平成23年7月~9月期配合飼料価格
 平成23年7月~9月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約900円値上げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

(1)原料情勢
1.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、3月末に米国農務省から発表された作付意向調査において、作付面積が増えたものの、中西部の天候が寒冷多雨型となっていることから作付が遅れており、作付面積及び単収の減少懸念から、現在は750セント前後で推移している。  今後は作付及び生育期の天候に大きく左右されるが、史上最低水準の期末在庫率の中、依然エタノール向けをはじめとする需要が旺盛であることから、シカゴ定期は強含みに推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、中国の大豆輸入需要が停滞していること、南米産大豆の収穫が順調であることから、シカゴ定期は軟化し、現在ショートトン当たり360ドルを上値として推移している。今後は米国産大豆の作付面積減少見通しに加え、作付が遅れていること、中国の大豆需要が回復すると見込まれていることから底堅く推移すると予想される。
 国内の大豆粕生産量は、震災による搾油工場の一時稼働停止、及び搾油採算の悪化から、前年を下回る推移となっているが、輸入大豆粕の通関実績は前年を上回って推移している。 

3.そうこう類
 国内ふすまは、7月に小麦粉の値上げ改定が予定されており、仮需要の発生により供給量が増加しているものの、7月以降は減少する見込みである。穀類価格高騰によりふすまの飼料需要が引き続き好調に推移する見通しであり、今後は需給バランスが引き締まることが想定される。また、輸入ふすまは、引き続きサウジアラビア、韓国といったアジア諸国からの引き合いが強く、需給は引き締まっており価格は上昇している。

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、米国、EUの生産量が減少する見通しであり、オセアニアでは5月以降、生乳生産の端境期となり、供給量は減少している。またEU域内で旱魃が発生しており、生乳生産量への影響が懸念されているが、乳製品全体の需要は堅調であり、産地価格は高値で推移している。ホエイパウダーは、需給バランスは安定しているものの、乳製品全体の価格高騰の影響を受け、産地価格は上昇している。

5.海上運賃
 海上運賃は、燃料価格の上昇、及び南米産新穀輸出が最盛期を迎えることから3月中旬にかけて60ドル台まで上昇した。その後、新造船の竣工が順調なこと、中国の石炭輸入が一時的に停滞していることから相場は下落し、現在50ドル台半ばで推移している。今後は中国、インドの石炭輸入の増加が見込まれるものの、新造船が順調に竣工していくと予想されることから、現行水準での推移が見込まれる。

6.外国為替
 外国為替は、3月中旬までは83円を挟んで推移し、その後米国経済の回復の兆しにより4月中旬にかけて85円台まで円安が進んだが、米国での失業率の高止まりにより現在81円前後での推移となっている。今後は日本、米国共に景気回復の先行きが不透明であり、一進一退の相場展開が見込まれる。

(2)配合飼料安定基金
 平成23年度第2四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回っている 4,600円±αの補てんが実施される見込みです。なお、補てん単価は、6月24日に開催される理事会で正式決定する予定です。 

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課
Tel:011-232-6185