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ニュースリリース


2011年ニュースリリース

「平成23年10月~12月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2011.09.17

1.平成23年10月~12月期配合飼料価格
 平成23年10月~12月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約1,100円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

(1)原料情勢
1.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、作付期に降雨が多かったことから作付面積の減少と単収の低下が懸念されたものの、6月30日米国農務省発表の作付調査において作付面積が増加したことが報告され、ブッシェル当たり600セント前半まで下落した。その後、受粉期の高温乾燥型天候により、8月11日米国農務省発表の需給見通しでは単収が大幅に下方修正されたことからシカゴ定期は再び上昇し、現在は700セントを超える水準で推移している。
 今後も乾燥型の天候が続き、作柄のさらなる悪化が懸念されていること、依然エタノール向け需要が好調であることから、シカゴ定期は堅調に推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、米国産大豆の作付面積減少に加えて高温乾燥の天候による単収悪化から生産量が減少し、期末在庫が低下すると想定されることから、現在はショートトン当たり350ドル前後で推移している。今後は、米国産大豆の生産量が高温乾燥型の天候によりさらに下方修正される懸念があることから、底堅く推移すると予想される。
 国内の大豆粕生産量は、搾油採算の改善が遅れている影響から前年を下回る一方で、輸入大豆粕の通関実績は前年を上回って推移している。

3.そうこう類
 国内ふすまは、7月に小麦粉の値上げ改定が実施されたことにより製粉メーカーの稼働が落ち、供給量は減少する見込みである。一方需要面では、飼料需要自体が伸び悩む状態にあることから増加していない。今後も供給量は低調に推移する見込みだが、需要の増加も見込めないため、需給は緩和傾向で推移していくことが想定される。輸入ふすまは、韓国の口蹄疫により需要が一時的に減少したこと、他原料に需要がシフトしたことから需給は緩和している。

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、新興国を中心に乳製品の需要が旺盛なことから、産地価格は堅調に推移してきた。しかし高値による買い控えが発生したこと等から、徐々に産地価格は下落している。一方、ホエイパウダーは、依然として中国を中心に需要が旺盛なため、需給は引き締まっている。

5.海上運賃
 海上運賃は、燃料価格が高止まりしているものの、南米産穀物輸出の最盛期が過ぎたこと、新造船の竣工が順調であることから相場は落ち着いており、現在トン当たり55ドルを下回って推移している。今後は中国向けの鉄鉱石、石炭や北米産新穀の荷動きが増加すると見込まれるが、新造船の竣工により船腹需給は落ち着いており、現行水準での推移が見込まれる。

6.外国為替
 外国為替は、米国の6月雇用統計が市場予想を大幅に下回ったこと、8月上旬に米国債の格下げが行われたこと、景気刺激のため2013年まで低金利政策を継続する方針を示したこと等から6月の81円前後での推移から、8月下旬にかけて75円台後半まで円高が進んだ。今後、米国の景気回復には時間がかかるとみられており、為替は現行水準で推移すると見込まれる。

(2)配合飼料安定基金
 平成23年度第3四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回っている1,950円±αの補てんが実施される見込みです。なお、補てん単価は、9月27日に開催される理事会で正式決定する予定です。 

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課
Tel:011-232-6185