毎年10月、石狩市のホクレンパールライス工場では、出来秋の喜びを分かち合い新米を味わう「ホクレンパールライスファン感謝祭」を開催しています。13回目となった2015年は、家族連れを中心とする約3,700人が来場。クイズの答えを探しながら工場内をめぐる「ごはん探検ツアー」や、「生産者」「ホクレンセールスマン」などに扮したホクレン職員に仕事内容やお米が食卓に届くまでの話を聞くスタンプラリー、「おにぎらず」の調理レッスンなど、多彩なイベントを楽しむ人たちの姿が見られました。
「新米振る舞いコーナー」では「ななつぼし」「ゆめぴりか」などを提供。工場の炊飯プラントで炊飯し、炊きたての新米を味わっていただきました。また飲食ブースが前年より充実。来場者は新米のおいしさをいろいろな料理で堪能していました。入場料は例年通り、全額を石狩市に寄附。子育て支援や幼児教育等次世代育成事業などに活用されています。
ホクレン食と農のふれあいファーム「くるるの杜」では、1年を通してユニークな企画を数多く展開しています。なかでも種播きから収穫まで一連の農作業を体験し、育てた作物を調理して味わう「畑の学校」は、子どもたちの食に関する学びや心の成長の機会として人気の高いコンテンツです。畑の作物がどのようにして食卓に至るのかを、実体験を通して知ることができます。また同施設の三大イベントは、周年記念の「杜の感謝祭」、さまざまな作物の収穫体験を行う「畑の収穫祭」、スタッフが製作する大きな雪の滑り台が設置され、越冬野菜の掘り出し体験ができる「くるるの杜の雪まつり」。2015年の「杜の感謝祭」では岩見沢市の「いわみちゃん」など、農業に関わる道内のゆるキャラも参加しました。これからも「食」と「農」のふれあいを体験いただく場として、また生産者と消費者の交流の場として機能するよう取り組んでいきます。
移動販売車「実り恵み号」とローコスト運営の小型店舗「Aマート」。ホクレンはこの2つの取り組みで、農村地域のライフライン確保に貢献しています。「実り恵み号」は2015年12月に東神楽町・旭川西神楽地区、2016年4月に富良野市・南富良野町の運行を開始し全3台に。また「Aマート」は2015年に様似店と深川店が加わり、2016年は4店目となる壮瞥店の開店も予定しています。
社会貢献活動の一環として、札幌を中心とした児童養護施設の卒園生を「食」の面から支援する「おとなの食育セミナー」を行っています。2016年1月のテーマは「野菜」。ホテルオークラ札幌にてテーブルマナー講座が開かれ、卒園生たちは北海道産野菜を使ったコースを味わいました。またホクレンの若手職員による野菜の選び方や調理法の紹介も。自分で食材を選び、調理して食べる大切さを伝えることで卒園生へのエールとしています。
生産者や食に携わる女性と消費者の交流の場として、2013年から開かれている「ホクレンママ’sパーティー」。2015年秋は「酪農」がテーマ。テーブル対抗の酪農クイズ大会やパネルディスカッションを通じ、牛乳や乳製品について大いに語り合いました。この集いは、ホクレンが提供するAIR-G’のラジオ番組「ママ’sテーブル」から派生。年々知名度が高まっています。
ホクレン女子陸上部は子どもや市民ランナーを対象に、健康な体づくりや食の大切さについて知ってもらう活動に取り組んでいます。2015年度は、全道6カ所での小学校陸上教室や市民ランナーイベント「みんなで走ろう!in苫小牧」などを開催。総勢500名の方にご参加いただきました。また「日刊スポーツ豊平川マラソン」へのゲスト出演も。走る楽しみを広げながら、食と健康の大切さを伝えています。
ホクレンSSでは、「Love&Heart」チャリティ募金活動を続けています。2015年は、店頭で受けた募金とホクレンからの募金を合わせ、総額300万円分の図書カードを児童保育施設800カ所に寄贈。この活動は1982年から毎年継続され、34回目となる2015年までの累計募金額は3億5,094万7,145円です。また、札幌三越で開催される「ホクレン大収穫祭」では、2015年も札幌市内の福祉施設へ「ゆめぴりか」の新米4トンを贈呈しました。