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(インタビューの内容は2023年10月取材)
interview
物流の課題に向き合い、
北海道産農畜産物を
全国へと届け続ける
Q1.
現在担当している
主な仕事について
管内JAやホクレン各部門で取り扱う品目の「輸送」と「保管」の業務を行っています。輸送業務では、各品目の特性やロットに合わせて適切な輸送手段を選択し、産地から納品先までの輸送手配を行います。例えば根釧地区から出荷されている大根は、5℃前後に温度管理された大型トレーラーによって本州の青果市場をはじめとする納品先へ配送されています。
保管業務では、本会所有自家倉庫への入出庫管理(砂糖等)、倉庫維持のための修繕や各種点検、また各倉庫会社と保管スペース確保に向けた交渉を行います。
また、釧路港には農畜産物を運ぶ大型貨物船「ほくれん丸」が就航しています。港湾荷役作業等における現場段階での打合せを荷役会社・船会社と行うだけでなく、農畜産物以外の乗船貨物獲得に向けた営業も行っています。
近年の気候変動により、夏の猛烈な台風や、冬の爆弾低気圧の影響で、輸送障害をもたらすことがあります。前もって輸送できるものは輸送する等、いかに先々の天候障害を予想して、事前に対応していくかが重要です。
Q2.
印象に残って
いる仕事について
物流業界のドライバー不足が深刻となってきており、かつドライバーの1日の拘束時間も厳しく制限されるようになりました。
そこで、2015年から2019年に馬鈴しょ・たまねぎの輸送(荷姿:段ボール)をこれまでの手積み手降ろしから、集荷から配達までパレットごと輸送する「一貫パレチゼーション輸送」の導入に携わり、積み降ろしにかかる作業時間の短縮と作業の簡素化を実施しました。
「一貫パレチゼーション輸送」の導入にあたっては、JAの馬鈴しょ・たまねぎの担当者及び輸送会社だけではなく、出荷を行う選果場担当者と出荷作業の打ち合わせを重ねました。また、使用するレンタルパレットの在庫管理やパレット費用の収支管理といった新しい業務が発生し、業務分担するだけでなく、どのように省力化できるか業務効率化に向けた検討も行いました。
「一貫パレチゼーション輸送」の効果は、ドライバーの積み降ろし時間短縮という輸送会社だけにとどまらず、ハンドリング減少による到着貨物の品質向上や、集荷車両の回転率向上による選果場の混雑解消といったJAの販売と選果場側にもメリットがありました。
このことから、物流は関係者が複合的に協力しあって初めて成り立つというだけでなく、輸送と販売は密接に関わっており、輸送品質が販売にも大きく影響を与えるということを強く実感しました。
Q3.
ホクレンを
選んだ理由
について
実家が米農家であったため、農業に関わる仕事をしてみたいという思いがありました。
高校の時に、生物学よりも物理学に興味・関心を持ったため、工学系に進学しましたが、ホクレンが学部・専攻にかかわらず採用してもらえる上に、北海道農業への貢献度が高い印象がありましたので、志望しました。
Q4.
ホクレンに入会
してよかった
と思ったこと
何よりも農業の生産現場に近いため、現場にすぐに向かうことができる点です。
問題解決のためには、机の上で考えることも大事ですが、現場に足を運び、現場で働く方々の意見を聞き、自分の目で見て、自分の肌で感じることをしなければ、問題解決のヒントは得られないと思います。
取引先の方とは、電話やメールだけですぐにやりとりすることも可能ですが、実際に時間をかけて足を運び、顔を見て対面で商談することで、相手との信頼関係を築くことができると考えて行動しています。
Q5.
就活中の学生へ
メッセージ
気になる企業や就活イベントには、積極的に足を運んでもらいたいと思います。行動したらした分だけ、感じること思うことが発生しますし、自分の目で見たこと、感じたことでなければ、エントリーシートや面接で言葉にしたとしても、深みが生まれないと思います。迷ったら、まず一歩足を踏み出してみるというのも大事だと思います。
休日の
過ごし方
休日に外出することが好きですので、旅行に行くことが多いです。また、夏はバイクでツーリング、冬はスノーボードをしています。旅行先において、景色を眺めながら、散歩をしていると、仕事の息抜きができるだけでなく、仕事のいいアイデアが思い浮かぶことがあります。