過去の受賞者

■ 第10回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業者部門


大 賞

北育ち元気村花き生産組合 殿

 「北育ち元気村花き生産組合」は、『北空知の花はひとつ』という合言葉のもと、1市6町・2JAの組合員310名で構成されている組合です。北空知地域では水稲を主体とした農業経営が中心でしたが、米価の下落や転作の拡大に対して所得の確保と地域農業の活性化を図るため、平成10年3月に花き生産組合を設立。平成11年には、最新鋭システムの「元気村花き広域集出荷施設」を完成させ、花の集出荷を大幅に省力化するとともに、「どの箱を開けても同じ」という安定した品質とロットを実現しました。平成13年・14年には花き販売額全道一の産地となり、主力品目であるスターチス類については夏秋取り産地として全国有数の規模を誇っています。
 花き産地としてはやや後発ながら大きく売上を伸ばしているのは、「栽培が難しく、他の産地が敬遠する花にあえて取り組んだから」と村椿組合長は言います。農業改良普及センターの熱心な指導に応え、300戸を超える農業者が切磋琢磨しながら技術力をアップ。細やかな作業を必要とする花き栽培に、地域の女性達が積極的に関わったことも大きな力となっています。また、同組合がこだわっているのが、稲わらなどの有機物を利用した「健康的な土づくり」です。「土に力があると花の日持ちが良くなり、買った人も得した気持ちになるでしょう。消費者の皆さんが気軽に花を買えるようになることが願いです」。心をひとつに花づくりに挑む一大産地の挑戦はまだまだ続きます。