過去の受賞者

■ 第11回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業者部門


大 賞

知内町ニラ生産組合 殿

 「北の華」というブランド名で、ニラの生産量全道一を誇るのが「知内町ニラ生産組合」です。1月から11月まで出荷期問は年間300日を超え、着実に増えている生産量は町内での雇用も広げるなど、知内町の重要な産業となっています。昭和46年、9人の青年グループからスタートしたニラ栽培は、水稲の生産調整がきっかけでした。まったくゼロからのスタートは苦難の連続でしたが、耐冷性に強い品種の選定、ハウス栽培方法の工夫と粘り強い努力が実り、10余年の歳月をかけて積雪の1月から刈り始める栽培技術を確立。平成10年には野菜集出荷貯蔵施設が完成、道内外への安定供給が実現し、緑色が濃く、シャキッとした「北の華」は市場で高い評価を得ています。
 現在は67戸の生産者が集まるニラ生産組合ですが、発足時から変わらずに大切にしているのが「人の和」です。栽培技術はすべて共有し、ハウスのビニール掛けや倒れた時の復旧作業を共同で行い、大型の除雪機なども共同利用しています。組合員同士の厚い信頼関係が全道一の産地を築き上げたとも言えるでしょう。「34年間、ニラと向き合ってきた我々はマラソンランナーのようなもの。これからもずっと走り続ける自信はあります」と小西組合長は話します。めざすは「中身のある日本一」。質・量ともに胸をはるニラ栽培への挑戦はこれからも続きます。