過去の受賞者
■ 第12回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業応援部門


大 賞

北の起業広場協同組合(北の屋台) 殿

 「北の起業広場協同組合」は、青年会議所の有志が「十勝の特性を活かしたまちづくり」のために発足した団体です。十勝といえば農業。しかし消費者が、地域の農産物に意外と関心が薄いのが実情でした。そこで、「食」を通じて生産者・消費者がコミュニケーションを育み、都市と農村を結ぶ場として平成13年7月、帯広中心部に「北の屋台」を開業しました。新鮮食材の料理や、誰とでも気軽に話せる雰囲気が評判を呼び、地元のリピーターが増えて年間の来場客数も右肩上がりで、今では帯広市の人口を超える18万人が訪れるほどの名所となっています。
 これまで「北の屋台」では、18店全店が十勝の食材を使ったオリジナル料理を提供するイベント「食の旬間」や、地元生産者・農協の協力を得て「長いもフェア」などの農業イベントを開催しています。生産者がとれたての野菜を直売する「夕やけ市」も好評です。
 今や「北の屋台」は十勝の名所である以上に、生産者と消費者の交流の場、地産地消の発信地として注目されています。「生産者も、市民も、調理人もよろこびを共有しています。この屋台から生まれた賑わいを、街にもっと広げたい」と林隆義代表理事。屋台の灯は、十勝の人と人の絆をあたたかく照らしています。