過去の受賞者
■ 第12回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業応援部門


大 賞

北海道大野農業高等学校 生活科学科研究班 殿

 平成18年2月、大野町と上磯町が合併し誕生した北斗市。このまちの大野農業高等学校生活科学科は、平成12年から弁当の研究に取り組んでいます。農業を学ぶ生徒が、添加物が多く、身近でとれた野菜が少しも入っていない弁当を食べていたこと、また行事の際に弁当のゴミ分別に苦労したことから、学校や地元の農産物を使用し、環境に配慮した弁当を作りたいという考えが生まれました。一年目は弁当に関する調査、二年目には温かく食べられ環境にも優しい容器を開発し、三年目には「大農オムライス弁当」が誕生。特に「大農オムライス弁当」はメディア等を通じて全国的に紹介されました。
 「農業高校生として今できることは、農業を学び、楽しみ、その魅力や食の大切さ、命や自然の尊さを伝えていくこと」と指導する齊藤縁先生は語ります。「大農弁当」を通じて生徒たちは食や食文化について学び、保育所訪問や学校祭での試食販売などの交流活動の中で、地域の人々に地産地消を訴えています。
 平成17年には大野町の農産物と上磯町の海産物を組み合わせた「北斗市合併記念弁当」の商品化に取り組み、今年2月1日の北斗市誕生と同時に発売され話題に。「農業のまちの農業学校が元気なら、地域も元気になります。これからも、生徒の努力を応援したい」と小林久人校長。若いエネルギーとアイディアが、新しいまちの活力となることが期待されます。