過去の受賞者
■ 第15回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業者部門


優秀賞

浜田英彰・美和子 殿

 いまではすっかりお馴染みの観光農園ですが、1979年道内でいち早く開園したのが、浜田さん。市場価格の低迷に悩む一方で、消費者の声を聞く必要性も感じられ、果樹園の開設に踏み切りました。観光客を視野に入れ、直売所、食堂、ジンギスカンハウスなどを設けました。やがて周囲の果樹農家も浜田さんの影響を受け、「果物狩りとジンギスカン」というスタイルで観光に力を入れるようになります。
 国道沿い一帯の果樹農家はそれぞれのやり方で観光客を受け入れていましたが、対応のバラつきが苦情や集客の減少を招くことになりました。そこで窓口を一元化しようと、1987年、浜田さんが先頭となって21戸の果樹園を組織化し、「そうべつくだもの村」を設立しました。
 観光果樹園ばかりでなく、雪で果物を長期保存する施設やジュースの製造・販売を行う加工センター、妻の美和子さんとお友達によるジャム専門店なども立ち上げました。いずれも丹精こめてつくった果物をムダにしたくない思いから生まれた施設です。ジュースもジャムもいまではすっかり地元の名物。浜田さんたちの果樹を育てる活動は、地域振興へと実っています。