過去の受賞者
■ 第15回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業者部門


優秀賞

未来めむろうしプロジェクト 殿

 国内でBSEや偽装表示問題が発生した後、消費者の国産牛への信頼を取り戻そうと立ちあがったのが、オークリーフ牧場と大野ファーム。抗生物質無添加や非遺伝子組み換えなど、安全・安心な飼料で牛を育てることになによりもこだわってきました。さらに、独自の生産・流通情報をホームページ(http://www.mirai-nikki.net)で公開するとともに、消費者からの疑問にも生産者自ら答えています。
 かつて十勝でもいち早くホルモンや抗生物質を取り入れ、生産効率第一主義でやってきたオークリーフ牧場にとっては180度の方針転換。そのきっかけは消費者の声だったといいます。「自信を持って食べてもらえる牛肉をつくりたい」そんな強い想いが、大きな決断につながりました。
 両牧場は、飼料高騰への対策として、近隣の農家と連携し、牧場から出る堆肥と畑から出る麦わらなどの飼料を交換し、安心で価格も安定した国産飼料の確保もすすめています。また、デントコーンなど飼料用作物の栽培にも積極的に取組んでいます。
 道内および四国のスーパーには産直という形で出荷し、出荷量も順調に上昇。消費地へも積極的に出向き、消費者との間に“顔の見える”関係を築いています。