過去の受賞者
■ 第15回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業応援部門


優秀賞

北海道静内農業高等学校 殿

 新ひだか町といえば、国内生産頭数のおよそ8割を担う日本一の軽種馬生産地。そんな地域性を生かし、北海道静内農業高等学校では、1976年から馬を通した教育が行われてきました。
 1999年、近隣馬農家の寄贈により、念願のサラブレッドが導入され、2005年の中央競馬では、その子どものユメロマンが優勝という快挙。中央競馬にたどり着くことさえ困難な世界で、高校生が育てたサラブレッドの優勝は、全国的にも話題になり、同校の生徒はもちろん、地元、そして北海道に夢を与えました。
 また、食育や地産地消に貢献する取組みも盛ん。たとえば「しずないミルク学校」は、生徒が先生役となり、これまで学んできた知識を地元の小学生に教えるという、ユニークな食育教室。「教えることは学ぶこと」。地元との交流を通して知識が深まります。地域の食材に付加価値をつける研究も行われ、特産のトマトやイチゴを使ったジャムや桜のパン、ケーキなどが実際に商品化。学内のショップで販売されました。
 地元の風土に根差した授業で、命の尊さ、農や食の大切さを学び、さら地域へ発信する。地元の魅力を地域ぐるみで学ぶ姿勢が高く評価されました。