過去の受賞者

■ 第2回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

農業者部門


 大 賞 

平取町野菜生産振興会トマト・キュウリ部会 殿

昭和47年、わずか6戸、2千坪ビニールハウスで始まった平取町のトマト栽培。翌年には21戸の参加により、本格的にハウストマトの栽培が開始された。野菜生産振興会も発足し順調なスタートに見えたが、翌49年春の嵐が突然襲い、ビニールハウスは壊滅状態。しかし部会員たちの必死の努力で前年を上回る収穫量をあげた。生産者の品質へのこだわりが市場声価を高め、今日の平取トマトの素地を固めることになる。昭和57年にはコンピュータ機能を備えた自動選果機を導入し、共選出荷体制を確立。翌58年に野菜生産振興会の下部組織であるトマト・キュウリ部会が誕生する。昭和63年には販売額が2億円を突破。企画外品の付加価値向上を目的にしたトマトジュースも次第に軌道にのり、「ニシパの恋人」のネーミングが浸透し始めた。この頃から生産農家が急増し、平成2年「ニシパの恋人」が飲料と青果物で商標登録される。平成4年5億円突破、そして7年には10億円という大台に乗せる。共同育苗、共同販売など厳しい栽培協定により、生産量とともに品質も北海道ナンバーワンを誇る産地に成長。その背景には生産者の品質にこだわる頑固な姿勢があった。“ゆとりの農業”を目指し、安定経営、週休1日制度推進などを通して生産者自らが夢のある農業を着々と実現している。


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