研究普及部門

	優秀賞

農業を取り巻く様々な状況をふまえ､農産物の脱食品化･工業製品として付加価値を高めたいとして､でん粉の成分解性容器「ポテトレー」を道立工業試験場の支援などを受けて平成5年に開発した。でん粉はもともと工業製品の分野で大活躍する数少ない農作物であるが､輸入品との価格競合により作付面積も減少傾向にあった。このポテトレーは､でん粉を専用の型を使って焼きあげ､表面に特殊加工をほどこし耐水性を強めている。土に埋めれば､地中の微生物により1ヶ月ほどで分解されるという環境にもやさしい製品である。トレーをはじめコップ､どんぶりなどを作り､今年開催された“くしろ湿原国体”で使用されるなど新しい農業の可能性を掘り起こしている。