農業応援部門

	大　賞

本別町の農家の有志で作られた地域おこしグループ「ほんべつ一歩会」のメンバーが､昭和63年､消費者に信頼される農業の確立を目標に､“土づくりの原点”にたつイベントとして「とうもろこし3万坪迷路」を開催した。緑肥用デントコーン畑約10haに､幅3m､総延長8kmの巨大迷路を誕生させたのだ。「自分たちが楽しみ､訪れる人に自然のふれあいと感動」をモットーに回を重ね､平成3年からは､全町的な実行委員会体制により運営。現在の形となる。9回目の昨年は､7日間の入場者が約1万3千人を超え､町の人口を上回る人手にぎわった。毎年､会場となるとうもろこし畑は地元の農家が提供。提供した農地は一年間休耕にしなければならないから､会場探しは大変だ。しかし､会場となった畑は､緑肥用デントコーンのすき込みにより､土づくりにも効果を上げている。実行委員会も若いメンバーの積極的参加で､町全体がイベントを通してひとつになるという。自分たちにも何かができるんだと自信も生まれてきている。さらにこのとうもろこし畑から生まれる農作物を本別町の特産品にしたいという夢もふくらんでいる。今年10年目を迎え､町の活性化に新たな闘志を燃やしている。