過去の受賞者

■ 第4回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

研究普及部門


 大 賞 

水稲新品種「ほしのゆめ」開発・育成者等一同 殿

新食料法の施行などによる産地間競争の激化に対応し、本道稲作の安定生産と北海道米の需要の拡大を図るためには、より一層良食味で耐冷性の強い品種の育成が求められている。また、現在、北海道米の中で消費者の評価が高い「きらら397」は作付が増加し過作傾向にあり、栽培不適地への作付拡大による品質・食味の低下や冷害年の被害が懸念されている。このような中で、道立上川農業試験場が育成した新品種「ほしのゆめ」が平成8年に優良品種として認定され、平成9年から一般栽培が始まった。育成に要した年月は8年。この間、さまざまな人や機関がその節目節目に携わってきた。栽培の技術を農家に伝えるだけではなく、新しい系統を地域に入れて良いかどうかを判断する各普及センター職員。実際に現地で試験栽培をする農家の方々。さらに道内の各試験場との連帯も欠かせない。「ほしのゆめ」は、「きらら397」並以上の食味を持ち、初期育成や耐冷性にも優れており、上川・留萌中南部以南のほぼ全道に適している。今後、「きらら397」や「ゆきひかり」の一部に置きかえて作付することにより、北海道米全体の評価向上と、稲作生産の安定化に大きな期待が寄せられている。


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