過去の受賞者

■ 第4回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

農業者部門


 大 賞 

JA中富良野クリーン米生産協議会 殿

今から10年前、コメ自由化の波が押し寄せているという危機感があり、一方では食の安全志向が消費者ニーズとして高まりつつあった。そんな中、稲作を営む3集団34戸の農家が、昭和63年「JA中富良野クリーン米生産協議会」を発足させる。減農薬・有機肥料による米栽培、目指すは環境にやさしい農業である。4年目からは会員数も伸び始め、現在18集団270戸が参加するまでに成長した。栽培総面積937.5haのすべてを対象に、病害虫の発生予察情報を活用した減農薬の栽培に取り組んでいる。通常なら農薬散布を4、5回行うところを予察を徹底することにより2回までにとどめている。さらに、有機質投入による土づくりにも力を入れ、作物が丈夫に育つ環境づくりにも取り組む。平成7年からは食味計を導入。おいしさの基準となるタンパク値のデータも良好。クリーンな米づくりは、消費者交流を通じての要望でもあったが、「作り側も消費者」との視点に立った発想の転換で協議会の意志はさらに強固なものとなった。環境を守ることは、作物に依存する全ての物にとっての基本という考えをもつ。美しいラベンダーのふるさとで中富良野で、環境と調和する農業の理想を実践。町、農協、普及センターが一体となった支援体制も心強い。


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