過去の受賞者

■ 第7回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業者部門


大 賞

七飯町花卉(かき)生産出荷組合 殿

 温暖な気候に恵まれた道南の七飯町には、全国から注目を集めている美しい農産物、"カーネーション"があります。 「七飯町花卉生産出荷組合」は、1985年、函館の花き卸売市場開設をきっかけに、花き農家6人が集まり「市場対応ができる花づくり」をめざして設立。 市場が求める「量と品質と周年栽培」のために、まず仲間を募り、6戸の農家が培ってきたノウハウを徹底指導。 輪数・背丈・開花時期という厳しい統一基準をクリアする花を育て、市場の信頼を着実に得てきました。
 現在は組合員61戸、全国約28の市場に出荷し、中でもスプレーカーネーション栽培は全国一を誇ります。 無名の産地がわずか10年余りでトップとなったのは、「北海道の花は日持ちも色も評判がいい。 その花を5月から12月まで計画的に一定量を出荷できるのが七飯の強み。仲間がひとつになっているからできること」と、初代組合長の藤田正幸さんは話します。
 国内、国外の産地間競争も厳しくなっていますが、「七飯のライバルは七飯。つねに初心を忘れないこと。逆に七飯の花を輸出するぐらいになりたいね」。 美しい花畑の向こうには、思いをひとつにして花づくりに取り組む、農業者たちの熱い夢がありました。