過去の受賞者

■ 第8回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業者部門


大 賞

高橋 守 殿

 1997年にオープンした高橋牧場の「ミルク工房」は、しぼりたての牛乳を原料とする手作りアイスと、羊蹄山を望む雄大なロケーションが人気を呼び、ニセコ町の観光スポットとなっています。自慢のアイスクリームは、牧場の仕事を終えたあとに、試行錯誤を重ね1年がかりで完成させたもの。「何度も試食をしてもらったり、口コミで宣伝をしてもらったり。町の人たちにはずいぶん助けられました」と奥さんの真弓さんは振り返ります。
 高橋守さんは1970年に実家の牧場を継いだあと、持ち前の向上心と研究意欲を発揮し、積極的に規模を拡大。牛の能力を高める「受精卵移植」にもいち早く着目し、レベルの高い牛の生産と普及に貢献してきました。安全でおいしい牛乳の追求は、草づくり・土づくりへと視野を広げ、1996年に「明日の農業を考える会」を町内農業者らと発足。牧場から出る牛ふんを堆肥化し、町内の農家が利用できるシステムを作るなど、「量から質へ」酪農家と農家の意識をひとつに結びました。
 「かつては60戸あった牧場が今は16戸。でも、この戸数だからひとつになって何かができるかもしれない。仲間たちと新しいニセコブランドをつくれるといいですね」。高橋さんの夢づくりはまだまだ続きます。