過去の受賞者
■ 第9回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 研究普及部門


大 賞

道産和牛の全国共進会出品指導グループ 殿

 5年に1度開かれる「全国和牛能力共進会」(全共)は、和牛のオリンピックと言われ、全国から優良牛が集まる一大イベントです。和牛の体型などをつぶさに審査し、各地域の育種改良や飼養管理技術を評価、その結果は市場価格にも影響を及ぼします。「道産和牛の全国共進会出品指導グループ」は、第8回全共(2002年・岐阜県開催)に向けて、北海道和牛の活躍をめざして自主的に結成されたグループです。構成メンバーには指導者・研究者・生産者が集まり、本番の3年前から準備を開始。「北海道の出品牛はどうあるべきか」と話し合いを重ね、毎月のように候補牛の巡回調査を行い、発育度の調査、飼養管理の指導と息の長い活動を行いました。
 最終出品牛は17頭、そして「第7区高等登録群」という部門でみごと優等賞1席を獲得。1区から6区まで九州地域の優等賞1席が続く中、7区で北海道の牛が選ばれた時は、場内にも大きな拍手がわき起こりました。その他にも3つの区でAクラスを獲得し、道産和牛の躍進を全国にアピールしたのです。「豊富な草、きれいな水、足腰を鍛える大地。北海道には上質な和牛が育つ環境があります。他の地域ではまねのできない、北海道らしい牛づくりが願いです」とリーダーの栗生さん。「次回はもっとレベルアップを」と、牛づくりにかける熱意は次のオリンピックへと向かっています。