過去の受賞者

■ 第9回 ホクレン夢大賞 受賞者経歴及び活動内容

 農業者部門


大 賞

JA新おたる仁木町トマト生産組合 殿

 「フルーツのまち」として名高い仁木町で、30年もの間トマト作りに取り組んできた生産組合があります。「JA新おたる仁木町トマト生産組合」は、道産トマトの販路を全国へ拡大した先進地域。1993年からはミニトマトに転換し、夏秋産地としては全国でトップブランドの産地となっています。2002年は、日照不足と大雨で多くの産地が苦戦する中、仁木町のミニトマトは高品質を維持したまま計画通り出荷。「肥料・農薬からハウスの空気対流まで細かくデータを蓄積し、そのデータをもとに組合員の指導管理を徹底しています。どんな時も出荷するのがプロの責任ですからね」と畑中会長。
 今でこそ人気の高いトマトですが、30年前はまだ需要が少ない時代。「これからは肉料理に合う野菜が求められる」と畑中会長をリーダーに生産組合が発足。品質を高めることにより日持ちも良くなり、不可能と言われた完熟トマトの道外出荷にも成功しました。仁木産トマトの中でも、糖度8度を超えるミニトマト「もてもてネ」は学校給食にも好評で、阪神大震災の際には被災地の小学校へ、より厳選したトマトを送ったところ、子供たちから感謝の手紙がたくさん届けられました。生産組合の次なる目標は料理専用トマトの普及です。2003年7月には新しいトマト「求めて!クック」を販売する予定で、全国の流通・小売業界から熱い注目を集めています。