北海道とつくるおいしさ[01]
ハ-ゲンダッツ
ジャパン(株)

はるばる来たぜ、食卓へはるばる来たぜ、食卓へ

北海道とつくるおいしさ01

自分へのご褒美や家族、友人との集まりなど、ちょっと特別な時に食べたい「ハーゲンダッツ」のアイスクリーム。その濃厚な味わいを支えているのは、北海道産の生乳から生まれた乳原料。今年で創業35周年を迎える東京都目黒区のハーゲンダッツ ジャパン(株)本社を訪ね、アメリカの創始者から受け継がれるアイスクリーム作りへのこだわりを取材してきました。

日本市場向けに発売された
「ミニカップ」。
不動の人気は「バニラ」

「ハーゲンダッツ」のアイスクリームは、贅沢な味わいが楽しめるとして、性別や世代を問わず、幅広い人々に愛されています。アメリカ生まれのブランドですが、主力商品「ミニカップ」は、日本市場向けに発売された食べ切りサイズ。不動の人気の「バニラ」と「ストロベリー」「グリーンティー」を中心に6種の定番フレーバーをそろえ、不定期で登場する期間限定品を心待ちにしているファンも多いといいます。

「家庭の台所にある材料で作る」が
基本。「バニラ」の原料は
5つのみとシンプル

「ハーゲンダッツ」がアメリカで創業したのは、1961年のこと。創始者のルーベン・マタス氏は、「大人もおいしいと思えるアイスクリームを作ろう」という信念と情熱を持って、事業を開始しました。アイスクリーム作りの基本に据えたのは、母や祖母のように家庭の台所にある材料で作る、という考え。それを「キッチン・フレンドリー」と呼び、そのポリシーを、ずっと守り続けています。たとえば「バニラ」の原料はクリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄、バニラ香料の5つのみとシンプルです。

理想の味を実現するため、
素材選びには妥協を許さない

「子どもや高齢者が病気などで食欲のない時でも、『ハーゲンダッツ』なら食べてくれるという声をちょうだいします。素材への配慮は、健康面への安心にも繋がっているのではないでしょうか」。そう語ってくれたのは、ハーゲンダッツ ジャパン(株)ロジスティクス本部の玉木牧人購買部長です。理想の味を実現するため、素材選びに対する目は厳しく、たとえ時間がかかっても妥協を許さないのだといいます。

北海道 根釧地区産の生乳から作った
クリームと脱脂濃縮乳しか使わない

そのような取り組みの中、日本で、アイスクリームのベースとなる乳原料に選ばれたのは、北海道の根釧地区で生産される生乳です。 「ここの生乳から作ったクリームと脱脂濃縮乳しか使いません。逆に言えば、日本の『ハーゲンダッツ』として目指す味は、この生乳でしか作れないということです」。そう説明してくれたのは、同社ブランド戦略本部の黒岩俊介マネージャーです。

製造過程でも随所にこだわり、
完璧な味を目指す創始者の思いを貫く

製造過程では、混ぜ込む空気を少なくすることで、ずっしりとコクのあるクリーミーな味わいを作りつつ、アイスクリームの中に含まれるアイスクリスタル(氷の結晶)を小さくし、舌ざわりを滑らかにするといいます。随所に見られるこれらのこだわりは、完璧な味を目指す創始者の思いが貫かれている証拠です。

今年8月10日、創業35周年。
日本生まれのレシピのアイスクリームも

同社は今年8月10日で創業35周年を迎えます。大人が食べるプレミアムなアイスクリームという新しい価値を生み出し、独自の立ち位置を見事に確立しました。定番のフレーバーはゴールドスタンダードと呼ばれる全世界共通のレシピが使われていますが、「クリスピーサンド」や期間限定品などのレシピは日本生まれです。海外でも売られている「クリスピーサンド」は、薄いウエハースとコーティングのサクサクパリパリ感がアクセントです。

日本開発第一号の「グリーンティー」に
フィーチャーした
周年記念のイベントなども

日本開発第一号の「グリーンティー」は、今や世界市場でも支持されているフレーバーです。そのおいしさも北海道産生乳が一端を担っていると思うと、誇らしい気持ちになります。周年記念の今年は、この「グリーンティー」にフィーチャーしたイベントや取り組みを予定しているそうです。

おふたりからの
メッセージ

「ご期待に対するプレッシャーはありますが、同時に『ハーゲンダッツ』ならではの濃厚な味わいを、ブレることなく提供していかなくてはと責任を感じますね」と玉木部長。「『ハーゲンダッツ』を食べる時は、牧場風景を思い描いてみて、乳原料や生産者が『ハーゲンダッツ』を生み出しているのだと感じ、召し上がっていただけると、我々としても嬉しいですね」と黒岩マネージャー。ハーゲンダッツのアイスクリームは、根釧地区の乳原料しか使わないなど、強いこだわりから生まれています。おいしいものを届けたいという情熱が、日常に特別な時間をプレゼントしてくれているんですね。