「てん菜を収穫してシロップを作ろう」を体験しました

くるるの杜 体験記

札幌のお隣、北広島市内にあるホクレン 食と農のふれあいファーム「くるるの杜」。
広い農村空間に、体験農場や調理加工体験施設、農畜産物直売所、農村レストランまであり、
農作物にまつわる「育てる、作る、食べる、感じる、つながる」が体験できます。
そんな「くるるの杜」から、毎月、旬の体験プログラムやおすすめ情報をお届けします。

【今回のテーマ】

「てん菜を収穫してシロップを作ろう」を体験しました

「てん菜を収穫してシロップを作ろう」を体験しました

お手製シロップをホットケーキで味わう体験♪

お手製シロップをホット
ケーキで味わう体験♪

春のアスパラガスに始まった「くるるの杜」の畑での収穫体験もいよいよ終盤。今回の体験は、畑で収穫したてん菜からシロップを作り、焼き立てのホットケーキにかけて食べるという心躍る内容です。まずはスタッフの西川さんと一緒に、てん菜の勉強から。砂糖の原料になるてん菜、なんと国内で栽培しているのは北海道だけなのだそう。スーパーでは見かけませんが、西川さんの前に置かれたてん菜の大きさに、ビックリ仰天です。

いざ、畑へ! 格闘の末に土から巨大なてん菜が出現

いざ、畑へ! 格闘の末に
土から巨大なてん菜が出現

「くるるの杜」で4月に種をまいたてん菜は、9月になると十分な大きさに生長します。けれど収穫は10月中旬から11月。この2カ月間、葉に太陽の光をたっぷり浴びせ、土の中で糖分をしっかり蓄えさせます。大きく甘く生長したてん菜を、いざ、収穫へ。まずは葉の付け根を持って揺さぶろうとしましたが、ビクともしません。腰に力を入れ、格闘すること数分。土から出て来たのは、優に4kgは超えそうな巨大なてん菜でした。

半分にカットしようにもとにかく硬く、手強いこと

半分にカットしようにも
とにかく硬く、手強いこと

2個のてん菜を収穫し、1個を調理加工体験棟へ。土を洗い流したら、シロップづくりの始まりです。最初に巨大なてん菜を半分にカット。しかし、だいこんのようにバッサリとは行きません。とにかく硬い。「かぼちゃを切る要領で」と西川さん。切りやすそうな凹みの部分に包丁を入れ、ギコギコと半分に。断面には蜜がくっきり。そこからさらにスティック状に切っていきます。カットするだけでも想像以上の力仕事でした。

鍋のお湯は80度にキープてん菜から甘〜い液を煮出す

鍋のお湯は80度にキープ
てん菜から甘〜い液を煮出す

カットが終わったら、てん菜の甘さを糖度計で計ります。結果は13.2度。いちごや桃に匹敵する糖度です。試しに生で食べてみると、確かに甘いのですが、えぐみも感じられました。次に、カットしたてん菜を鍋に入れて水を注ぎ、甘味成分を煮出していきます。火にかけたお湯が80度になったところでキープ。ここでお湯の糖度を計ると、たったの1.5度しかありません。これで本当にシロップができるの? 一抹の不安がよぎりました。

さらに煮詰めてシロップに。漂う甘い香りにうっとり♡

さらに煮詰めてシロップに。
漂う甘い香りにうっとり♡

シロップを完成させるには、お湯を80度に保ちながら1時間煮て、てん菜を取り出してからさらに1時間ほど煮詰めなければなりません。今回は時間の関係で、計2時間の工程を経た液で再スタート。この時点で糖度は16.3度まで上がっていました(ホッ)。この液をフライパンに注ぎ、糖度65度を目指して煮詰めていきます。クツクツと泡立ってくると、甘い香りがふわり。初めてのシロップ作りに、期待はどんどんふくらみます。

てん菜で作ったシロップは自然な甘さでやさしい味

てん菜で作ったシロップは
自然な甘さでやさしい味

焦がさないように混ぜながら煮詰めること約10分、茶褐色のシロップが完成です。粗熱を取る間にホットケーキを準備し、焼き上がると同時にシロップをたっぷりかけて「いただきま~す!」。ホットケーキを頬ばると、シロップの甘さに疲れも吹き飛びます。そのおいしさは、この日一番の驚き。畑の作物で作る純度100%のシロップは、まさに自然の甘味です。てん菜シロップから、北海道の農作物の豊かさと甘~い幸せを実感できました♪

「くるるの杜」では冬も楽しい体験が待っています!

「くるるの杜」では冬も
楽しい体験が待っています!

今回の体験は、ホットケーキ付きで参加費1口2,000円(税込)。12月にはてん菜を使ってキャラメルソースを作る体験や、餅つき体験など、ご家族でも楽しめるプログラムが目白押し。農業や農作物のことも勉強できるので、冬休みの自由研究にもおすすめです。もちろん、直売所には新鮮な食材などが盛りだくさん。ぜひ、お立ち寄りください。
>くるるの杜ホームページ

ホクレン食と農のふれあいファーム
くるるの杜

北広島市大曲377-1 TEL 011-377-8700

www.hokuren-kururu.jp