てん菜の収穫/ホクレン清水製糖工場① (清水町)

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てん菜の収穫/ホクレン清水製糖工場① (清水町)

【 60 秒 】

北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回から2回にわたり、“てん菜(別名:ビート)”にスポットを当て、収穫から砂糖になるまでをお伝えします。国内で生産される砂糖の約8割はてん菜が原料。日本では北海道のみで栽培されています。まずは、畑から収穫風景をお届けします。

  • てん菜の収穫は
    冬の前の大仕事
    色づく木々の葉もすっかり落ちる晩秋の頃、青々としたてん菜の畑はひときわ目を引きます。北海道畑作4品のひとつに数えられるてん菜は、じゃがいも、豆類、小麦と共に多くが輪作しながら栽培されています。収穫期は10月から11月にかけて。生産者のみなさんにとって、冬支度に入る前の大仕事です。
  • 葉を切り、
    土を落としながら収穫
    収穫はビートハーベスターと呼ばれる機械で行われ、トラクターがけん引します。トラクターが走り出すと、タッパー(茎葉処理機)で葉を切り落とし、自動で堀り上げ、土を落としてからタンクへ送られます。
  • 冷涼な北海道に適した
    寒冷地作物
    土から掘り出したてん菜は、見た目は大根やカブのようですが、分類上はほうれん草と同じヒユ科に属します。その糖度は、甘いメロンに匹敵する15度以上。昼夜の寒暖差により、糖度を高めていくのだそうです。夏でも冷涼な気候によって糖分を蓄える、まさに北海道に適した寒冷地作物です。
  • 畑に集められたてん菜は
    製糖工場へ
    掘り上げたてん菜は、一定量がまとまると、大型車両(トラック)で製糖工場へ運ばれ、グラニュ糖や上白糖などに加工されます。今年度ホクレン清水製糖工場が予定している加工量はてん菜約33万t。ただ、てん菜1kgから取れる砂糖は約170gというのですから、貴重です。次回は清水製糖工場から加工の様子をお届けします。