日本の牛肉は、
北海道が
うまくする。

日本の牛肉は、北海道がうまくする。

日本を支える
北海道のホルスタイン

 北海道といえば、生乳の生産量が日本一なのは皆さんもご承知の通り。そして実は、肉用牛の飼育頭数でも北海道は日本一を誇ります。その二つの主役といえるのが、そう、白黒模様でおなじみのホルスタイン種です。
 そもそも国産の肉用牛には、数多くの種類があります(下図参照)。代表的なのが、和牛に総称される「肉専用種」、搾乳が中心の乳用種に肉専用種を交配して生まれた「交雑種」、そして乳用種の牛を肉用に育てた「乳用種肥育牛」の三つです。
 「乳用種の牛なのに肉用なのはなぜ?」—乳用種肥育牛と聞くと、こんな疑問も湧いてきませんか。酪農王国の北海道には、約79万頭のホルスタイン種を中心とした乳用牛(搾乳を目的として飼養している牛)が飼育されています。そこで生まれた雌は乳牛として育てられますが、雄の場合は、肉用として肥育されているのです。これが乳用種肥育牛で、北海道の肉用牛のおよそ4割を占めています。しかしながら、北海道の人でさえも乳用種肥育牛を正しく理解している人は多くありません。
 私たちにとって身近な牛肉にもかかわらず、まだまだ知られていない北海道の乳用種肥育牛肉。日本の農業の安定と食の安全になくてはならない牛肉を、読んで、食べて、応援してください。



※数値はすべて農林水産省「畜産統計」2018年より