Vol.6
北海道岩見沢
農業高等学校
木村 晃輝さん

わたし × 農業

私が農業に恋した理由
北海道の高校、専門学校、短大、
大学では、たくさんの学生さんが
農業を学んでいます。
農業のどんなところが魅力?
学んでみて知った醍醐味は?
好きだけど大変と感じることは?
青春ど真ん中の日々での実感、
将来の夢などを聞いていきます。

北海道岩見沢農業高等学校

北海道岩見沢農業高等学校 木村 晃輝さん

1907年からの歴史を持つ北海道岩見沢農業高等学校は、時代の変化に応え、次代を見据えた実践的な農業教育を行っています。2013年度から、「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受け、科学技術系の基礎を身に付けた人材育成にも力を注いでいます。

北海道岩見沢農業高等学校
068-0818 岩見沢市並木町1番地5
http://www.iwamizawanougyou.hokkaido-c.ed.jp/
TEL:0126-22-0130

  • 木村さん

    木村さん

  • GREEN編集室

    GREEN編集室

GREEN編集部 木村さんは岩見沢農業高等学校の寮で暮らしているそうですが、ご出身はどちらですか。

木村さん 旭川から車で約1時間のところにあり、サフォーク種の羊が有名な士別市です。両親は農家の2代目で、70haの畑で大豆、菜種、加工用や種子用の馬鈴しょ、てん菜、えごま、亜麻、ソバを栽培しています。

GREEN編集部 子どもの頃からよくお手伝いをしていましたか?

木村さん 種いもを切り分ける「芋切り」や収穫など、結構手伝っていました。自分が収穫したじゃがいもがおいしくて、「この味をいろんな人に知ってもらいたい!そのために農業を継ごう!」と、小学生の時に決めました(^_^)V

GREEN編集部 早いですね!その気持ちが高校3年生のいままで変わらないのは、どうしてだと思いますか?

木村さん 実家では、大きな機械を使い、広大な農地で作物を栽培しています。そこに可能性を感じています。また、技術の進歩とともに農業のすがたも変化していくはずなので、そこにも興味があります。

GREEN編集部 ノビシロが魅力ということですね。ところで、岩見沢農業高等学校では、2年生からは専攻班での活動も加わるそうですね。

木村さん 僕が所属する班は、玉ねぎ栽培におけるリン酸減肥に関する研究課題を、先輩から引き継いで調査しています。市内の玉ねぎ農家では、リン酸質肥料の過剰施肥が問題になっています。また、原材料のリン鉱石の枯渇や農地の保肥力などの課題を解決し、地域の生産者に貢献できればと。

GREEN編集部 難しそうというか、専門的ですね。

木村さん 岩農は、「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定校です。大学の教授や専門機関などと連携して研究しているため、専門知識も求められますし、結果も出さなければなりません。プレッシャーを感じます…。

GREEN編集部 インターンシップ、当番管理実習もあるそうで、岩農生は忙しいですね。

木村さん インターンシップは2年の時に行います。僕は去年、水稲を中心に栽培している三笠市の農家さんで5日間研修を受けました。

GREEN編集部 特に印象に残っていることは?

木村さん 「農家で儲けたいなら、誰も考えない、奇抜な発想を持て」という言葉です。

GREEN編集部 力強い言葉!木村さんへの応援メッセージじゃないですか?
当番管理実習はどのようなことをしているのでしょうか。

木村さん 当番管理実習は、専攻班で担当している玉ねぎの除草や生育調査が中心です。玉ねぎを傷つけないように丁寧に作業をしなければならないので、神経を使います。

GREEN編集部 学校農場での収穫は、この秋で最後になりますね。

木村さん 収穫作業は楽しいですよ。朝早く作業していると、きれいな朝日を拝むこともできるので、モチベーションがぐっと上がります!

GREEN編集部 卒業後はすぐに実家で働くのですか?

木村さん ニュージーランドへの留学を検討中です。将来は、世界各地へ自分が作ったものを輸出するグローバルな農家になりたいので、視野を広げることが必要ですし、これまで学んでいない畜産のことも学びたいんです。

GREEN編集部 フレー、フレー、木村さんp(^^)q夢いっぱいのお話、ありがとうございました。