北海道産牛肉について
北海道は、日本一の牛肉産地。
日本国内で飼養されている肉牛は、およそ250万頭。北海道ではそのうち51万頭が飼養され、全国総頭数の20%を占めています。畜産農家一戸当たり飼養頭数は197.9頭であり、全国平均49.9頭の約4倍にもおよびます※1。また、牛肉の生産量においても国内全体の19%を占め※2、日本最大の生産地。その多くがチルドビーフとして道外の量販店や小売店などに出荷されます。日本の食糧基地北海道は、国産牛肉の供給をささえています。
- ※1農林水産省発表「畜産統計」(H29.2.1現在)より
(全国飼養頭数2,499,000頭 北海道516,500頭) - ※2農林水産省発表「平成28年畜産物流通統計 都道府県別枝肉生産量」より
(全国牛合計464,350.5トン 北海道90,755.3トン)
酪農の生産基盤を活かした、
効率の良い肉牛の生産。
明治初頭の開拓者入植の頃から酪農を中心として始まった歴史がある北海道の肉牛生産。以来、さまざまな研究と努力を重ね、今日まで確かな生産技術を磨き続けています。良質な北海道産牛肉には、豊かな自然に育まれた栄養豊富な牧草と、200年以上もの長い年月をかけて開発・改良を重ねた牛の飼養ノウハウが十分に生かされています。その一つの例が、ホルスタイン種等の乳用肥育牛。ホルスタイン種78万頭を有する※3北海道の酪農生産基盤からは約半数の雄牛が生み出され、この雄牛は仔牛の頃に去勢牛となり、質の高い赤身をもった肉牛として育てられます。こうした知恵と技術を中心に、効率よい肉牛生産が行われています。
- ※3農林水産省発表「畜産統計」(H29.2.1現在)より
(乳用牛飼養頭数(北海道)779,400頭)
牛のすこやかな成育に適した
北海道の冷涼な気候。
もともと牛は耐寒性が強く、高温多湿に弱いという性質を持った動物。日本列島で唯一梅雨がなく、四季を通じて湿度の少なさと適度な気温を保つ北海道は、牛にとってこの上ない好環境の地といえます。のびやかに広がる豊かな自然。クリーンな空気と澄んだ水、そして栄養豊富な牧草。この恵まれた環境こそが、高品質な肉牛づくりには欠かせない大切な力となっています。
牛肉の美味しさを追求する北海道産牛。
北海道の豊かな自然環境と牧草で育てられる乳用雄去勢牛は、赤身肉が特徴でとても美味しい牛肉となります。また北海道では、乳用雄去勢牛や交雑種以外にも黒毛和種をはじめ、道内各地域で「ブランド牛化」も積極的に推進しています。