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情報ひろば


内田会長と北海道知事ら  「新型コロナ」でWeb会議

2020.06.11

 
 
 ホクレンの内田和幸会長は6月11日、北海道の鈴木直道知事、北海道森林組合連合会の阿部徹会長、北海道漁業協同組合連合会の川崎一好会長と、パソコンアプリを活用したWeb会議で懇談し、「新型コロナを乗り越えて!発展する農林水産業」をテーマに意見を交換しました。
 
 新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立という難しい課題に直面する北海道が、「新北海道スタイル」の構築に向け、基幹産業である農林水産業の現状や今後の取り組みについて、相互の認識を共有しようと、各団体トップに参加を呼び掛けたオンライン懇談会。
 
 冒頭あいさつで鈴木知事は「何としても、この新型コロナウイルスとの闘いを乗り越え、本道の農林水産業がさらに発展するようにしなければならない。新型コロナウイルスに負けない、農林水産業の『新北海道スタイル』の実現に向けた、有意義な懇談会にしたい」と期待しました。
 
 
牛乳・乳製品の消費拡大への協力に感謝
 
 ホクレンの内田会長は懇談の中で、外出自粛や休校に伴う給食停止、観光客の大幅減少などにより生乳生産への影響が心配されたものの、北海道をはじめとする関係機関が牛乳・乳製品の消費拡大を呼び掛け、多くの道民が協力してくれたこともあり、「廃棄という最悪の事態を回避できた。現在は需要と供給のバランスを何とか維持できている」と感謝。道内各地の生産現場でも、感染防止対策の徹底により大きな問題が発生していないことなどを説明しました。
 
 
 また、鈴木知事は「今日をキックオフとして、いかに道内の消費を短期間で集中的に盛り上げていくかを、共に考えていきたい。北海道らしい新たな農林水産業の形を、早急に確立したい」と意欲を示しました。
 
 一方、内田会長は、外国人技能実習生の入国制限などによる労働力不足で、作付け変更などが一部で出ているとしたほか、新型コロナウイルスの影響は大きくないものの、北海道の農林水産業に共通した潜在的な課題として物流問題を挙げ、将来的に予想されるトラックドライバーの大幅な減少などに、今回参加した各団体が連携して対応していく必要性を指摘しました。
 
 最後に鈴木知事は、新型コロナ禍で首都圏など大都市での生活に疑問を持ち、地方での生活に興味を持つ人たちが増えているとし、「人生をどうするか揺れている都市部の人たちに、北海道をPRしない手はない。私も先頭に立つので、共に北海道の魅力を発信していただきたい。北海道は多くの人が憧れる就職先になる」などと連携を呼び掛けました。
 
道産づくしのシチューで歓談
 
 内田会長らWeb会議参加者は、懇談会を前に北海道産のホタテ、牛乳、野菜を使い、置戸町の木工芸ブランド「オケクラフト」の器に盛り付けたクリームシチューをそれぞれの会場で食べ、モニター画面を通じて「やっぱり北海道産はおいしい!」などと歓談、北海道の農林水産業の魅力をアピールしました。