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「ホクレン・ディスタンス」 有力選手の力走が注目集める

2020.07.21

ホクレン女子陸上競技部の宮内(洋)、保坂両選手も出場した千歳大会3000mB
 
 日本陸上界のトラック中長距離トップアスリートたちが自己記録の更新を目指して初夏の北海道内を転戦する「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020」が7月、士別(4日)、深川(8日)、網走(15日)、千歳(18日)の4会場で開かれ、東京五輪マラソン代表内定者を含む国内屈指の有力選手らが熱戦を展開しました。
 
 ホクレンが協賛し、日本陸上競技連盟・強化委員会などが運営協力する恒例の競技会。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、開催が危ぶまれましたが、主催する北海道陸上競技協会は、国内の陸上競技会再開の先駆けとして開催を決定、有力選手も数多く参加する注目の競技会となりました。
 
好記録続々 女子3000mでは18年ぶり日本新
 
深川大会の女子3000mで日本新記録をマークした田中選手(左)と、網走大会男子1万mで
自己記録を大幅更新した服部選手=写真提供:フォート・キシモト/日本陸上競技連盟
 
 今回の4大会には延べ約1000人が出場。士別大会の女子1500mで日本歴代2位の好記録をマークした田中希実選手(豊田自動織機TC)は、第2戦の深川大会の女子3000mで18年ぶりに日本記録を更新しました。
 
 また同大会の女子10000mでは、東京五輪マラソン代表内定の前田穂南選手(天満屋)と一山麻緒選手(ワコール)が1、2位でゴール。千歳大会の女子5000mAでは一山選手が自己記録を更新する好走で1位となったほか、網走大会の男子1万mでは、同じく東京五輪マラソン代表内定の服部勇馬選手(トヨタ自動車)が自己記録を大幅に更新して日本人トップとなるなど、全国的にも注目を集めるレースが相次ぎました。
 
深川大会1万mで力走する前田選手=写真提供:フォート・キシモト/日本陸上競技連盟
 
千歳大会5000mAで1位になった一山選手=写真提供:フォート・キシモト/日本陸上競技連盟
 
 一方、ホクレン女子陸上競技部は、新人の保坂野恋花選手が千歳大会の女子3000mBで実業団選手としてレースデビューしたほか、宮内洋子、宮内宏子、清水美穂、河辺友依の各選手が4大会を通じ実戦経験を積みました。
 
士別、深川大会は無観客 網走、千歳大会は観客限定で開催
 
 各大会は、日本陸連が策定した「陸上競技活動再開のガイダンス」に基づき、新型コロナウイルス感染防止策を徹底して運営。士別、深川の両大会は無観客での実施となりましたが、網走、千歳の両大会は、観客数などを限定して開催、地元の陸上ファンらは、マスク着用、声を出さない拍手での応援―などのルールを守りながら、熱戦を見守りました。
 
 また、全大会を通じ、競技の様子は日本陸連公式サイトで動画がライブ配信され、全国の陸上ファンがオンライン観戦しました。