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情報ひろば


鮮度保持技術開発の一端を 農総研・吉田課長補佐が紹介

2021.02.22

 
  ホクレン農業総合研究所食品流通研究課の吉田慎一課長補佐は2月19日、札幌市内で開催された北海道アグリ・フードフォーラム2021で、「コスト低減と高付加価値化を目指した青果物の鮮度保持技術の開発」と題して発表し、農作物の長期貯蔵や鮮度を保ったまま輸送する技術に関するホクレンの研究開発の現状と今後の展望について紹介しました。
 
 
 同フォーラムは、一般社団法人日本能率協会が、農業や食産業の関係者が集い、最新かつ次代の農や食を考える機会を提供しようと初開催。大学、行政、企業などの食や農に関する専門家が、それぞれの取り組みを披露しました。
 
 吉田課長補佐はこの中で、電気の作用が働いている「電場」という空間を使って代謝を阻害することで玉ねぎを長期貯蔵する技術のほか、青果物の呼吸量に応じて酸素や二酸化炭素の濃度が調節されるよう設計した「MAフィルム」を使ったブロッコリーの低コスト輸送やスイートコーンの高付加価値化輸送について発表。実証試験などによる効果の検証結果や利便性、実用段階の留意点などについて説明しました。
 
 また、今後の研究展望として、「電場」と「MAフィルム」を併用してメロンを年明けまで保管する貯蔵技術や、「近赤外光の照射」によるミニトマトやかぼちゃ、にんじんなどの品質保持技術についても解説するなど、さまざまな新技術の研究開発が進んでいることを紹介しました。