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2019年1月号(No.300下巻)の特集

グリーンはおいしい北海道を
発信し続けます


SCENE4

INTERVIEW

イラストレーター 舟橋ふなばし 全二ぜんじ さん

  1. こんなに長くやった仕事はありません どの表紙にも愛着がありますよ
    PROFILE
    1942年神奈川県生まれ、1965年多摩美術大学デザイン科卒業。切り絵手法によるイラストレーション、立体造形などによる空間・環境アートの分野で活躍。イラストレーション青山塾にて後進の育成にも力を注いでいる。東京、カナダ、ドイツなどで個展多数。
     読者の皆さまからのお便りで多く見られるのが、「表紙が素敵です」「表紙を切り取り、額縁に入れて飾っています」といった感想です。表紙はグリーンの人気コンテンツのひとつ。「誰が描いているの?」と気になるのではないでしょうか。そこで300号記念企画として、ご本人に登場いただきました。
  1. 愛着がある仕事

     「こんなに長くやった仕事は他にありませんよ」と笑顔で語るのはイラストレーションやパブリックアートなどで、日本はもとより海外でも活躍する舟橋全二さん。
     平成2年の100号から今号まで28年にわたり、なんと202作を手がけ、北海道の農畜産物や風景を切り絵という手法で表現していただきました。長い間、本当にありがとうございました。
  1. 海外をステージに

     舟橋さんは、美大を卒業後国内で数年仕事をし、日宣美(日本宣伝美術会)の特選受賞という輝かしい実績を持ちながらも、ステージを海外に移します。カナダのトロント、イタリア、またトロント、そしてサンフランシスコと、10年の歳月を過ごしました。
     「若かったですから、何も考えていませんでした」
     トロントではデザイン事務所で働き、仕事が終わった後、木工やシルクスクリーンで作品を制作する日々。そうした努力が認められ、カナダのクラフトコンペでグランプリを受賞。
     「あのころは、毎日が充実していました。でも、トロントは冬の寒さが身にしみてね(笑)」
     そんな折、サンフランシスコのアニメーション制作会社が切り絵のできる人材を求めていて、舟橋さんにオファーが。「住みたかった街。暖かいし(笑)、移ることにしました。そこがすごく忙しくて、寝る間もないほど働きました。逆に楽しかったからそれだけ働けた。当時の同僚は今でもいい仲間です。ホント、楽しかったなー」。
     ある日スタッフに1カ月の休暇が与えられ、舟橋さんは一時帰国しました。
     「日本各地、いろいろと歩きました。そうすると突然、日本人の感性みたいなものがこみ上げてきて、あー、僕は日本に帰りたいんだなと確信しました」
     サンフランシスコに戻ってもその思いは消えず。上司の理解に後押しされて帰国を決心しました。帰国後はフリーとして仕事をスタートさせたのです。
     海外での活躍ぶりは日本にも届いており、「つくば科学万博」のポスターなど、大きな仕事が次々と舞い込みます。
     その10年後、グリーンと舟橋さんは出会うことになります。
  1. 筆も絵の具もなく

     最初の表紙(100号)を飾ったのは、大小の真っ赤なトマト。強烈な印象で、以後グリーンの顔となっていきました。
     シンプルにデフォルメされているのに、空気感や生命力、みずみずしさ、おいしさまでもきめ細かに伝わる作風には、読者の皆さんだけでなく編集室スタッフの皆も、いつも心を動かされてきました。
     「毎号テーマをいただいて制作するんですが、玉ねぎとかとうもろこしとか、同じテーマも何度かありました。今度はどんな玉ねぎにしようかと悩むのも一興。それぞれに思い入れがあり、愛着があります」
     アトリエにはあまり物がありません。「だって、僕の道具はこれだけだから。筆も絵の具も要らない。パソコンは使わないし」という舟橋さんの右手にはデザインカッター1本。これで紙を切り、レイアウトし、印刷時に必要な色指定をするという手法なのです。「超アナログでしょ」といいながら、手元の紙をあっという間にりんごやにんじんの形に切る舟橋さん。見事なカッターさばき! しかもまったく下書きはありません。
     「下書きしないことがイキイキとした出来上がりにするコツかな」。グリーンの場合は、次のテーマが知らされると、直売所に足を運び、じっくり野菜を観察するのだそうです。頭の中で下書きしているのかもしれません。
     「イラストレーションは自分のためでなく、見る人のために描くもの。依頼主の意向も汲み入れなくてはならないけれど、それだけじゃダメ。自分の判断と個性、それらのせめぎ合いで、メッセージを伝えるものだと思います」
  1. 日課は古都散歩!?

    妻のカトリーヌさんはフランス出身。お二人とも北海道のアスパラガスとじゃがいもが大好きです。
    妻のカトリーヌさんはフランス出身。
    お二人とも北海道のアスパラガスとじゃがいもが大好きです。
     舟橋さんの現在のお住まいは鎌倉市。鎌倉駅から歩いて30分ほどの緑がいっぱいの高台に、住宅兼アトリエが建っています。
     鎌倉時代からの道が巡らされたご近所を、散歩するのが日課だそうで、雨の日も歩く(!!)というのですから、元気いっぱいです。
     さらに、「グリーンが北海道を近づけてくれた。せっかくご縁ができたのだから、いつか個展でもできればいいですね」と意欲満々です。ますますのご活躍を期待しています。
※取材は2018年5月下旬に行いました。

  1. SCENE1
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  3. SCENE3
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  4. SCENE4
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