スナック菓子メーカー湖池屋が展開する「PURE POTATO」ブランドのポテトチップスにおいて、北海道産馬鈴しょを使った企画商品が発売されました。
ホクレンは品種選定や原料調達などで、同社をバックアップしております。全国のスーパーやコンビニでは、JAきたみらいの「スノーマーチ」、JAびほろの「サッシー」、JA士幌町の「ひかる」、JAようていの「きたかむい」を原料とした商品が並び、いずれも付加価値が高く生産者の思いが伝わる商品となっております。
また、2020年8月にはカルビーと包括連携協定を締結し、第1弾商品として「よくねたいも」(キタアカリ)を使用したポテトチップス『CHIPS NEXT Original』を発売しました。
今後も安定した調達体制や新たな食領域の共同開拓を目指します。
農産部では小袋豆・片栗粉の認知度拡大・機能訴求による販売拡大に努めています。中でも片栗粉は北海道産馬鈴しょでん粉を100%原料とし、添加物を一切加えず独自製法で粒を大きくした顆粒片栗粉のプロモーションを強化しています。顆粒片栗粉は、水に溶かずにふりかけるだけでとろみ付けができる画期的な商品で1995年発売のロングセラー商品「とろりんぱっ」を中心に商品展開をしています。2020年から続くコロナ禍の中、展示会や消費者イベントが中止となる中、インスタグラマーを活用し、使い勝手の良さを知っていただくプロモーションを実施しています。今後も家庭内料理において、消費者が求めるニーズを深堀した商品開発を進め、SNSを中心に顆粒片栗粉商品のプロモーション活動を継続していきます。
ホクレンでは、社会情勢や消費動向を注視し、市販用冷凍野菜の販売拡大に力を入れています。
2021年度は、4品の新商品を販売しました。産地や製法、用途などにこだわりを持って開発した商品「和風野菜ミックス」は、JA宮崎経済連との共同開発商品第三弾として発売し、それぞれの地場産野菜を原料として使用しています。
冷凍の国産ささがきごぼうは、これまで九州が主な産地でしたが、北海道産ごぼうの消費拡大に貢献するため「北海道産ささがきごぼう」を新たに発売しました。
使いやすいバラ凍結で、お好みの分量を凍った状態で使用することができます。
今後も消費者のニーズを分析し、より安全・安心で品質の優れた商品の開発を継続します。
北海道産飼料米を与えて肥育した豚肉の「う米豚」など、ホクレンではJAや生産者と協力し、食味にこだわった付加価値の高いブランド豚肉の開発をしています。これらはホクレン食と農のふれあいファーム「くるるの杜」や「ホクレンショップ」をはじめ、札幌市では「肉のサンビーム」、関東では「ベルク」等で販売し、ワンランク上の豚肉として認知度、人気を伸ばしています。
しぼりたての生乳を中心に乳製品、青果物、砂糖、でん粉などの農畜産物を本州に運ぶ高速大型船「ほくれん丸」と「第二ほくれん丸」は、釧路港~日立港間を毎日運航しています。貨物は日立港に到着後、関東圏の乳業会社や市場などへと運ばれます。
2019年4月・5月に「ほくれん丸」と「第二ほくれん丸」の2隻について、積載スペースが約2割増、燃費が約1割向上した新鋭船への入れ替えを実施しました。
トラックのドライバー不足と高齢化により、農産物輸送の重量作物の荷役作業が敬遠される傾向にあります。昨今、その問題を解決に導く手段として産地から消費地までパレットに載せたまま輸送する「一貫パレチゼーション輸送」を推進しています。当該取り組みにより、荷役作業の省力化がはかれます。
出典:国土交通省北海道開発局農畜産物及び
加工食品の移出実態調査結果報告書(2020年1月〜12月)
パールライス部では北海道米・コメ関連品の輸出に取り組みを開始して8年目となります。
アジア圏を中心に輸出を行っており、中国向けにおいては新規取引先との取り組みを開始し、北海道米の輸出増加に努めています。
最大の輸出先である香港の「おむすび屋」とは産地との連携を図る取り組みを開始し、北海道米の輸出数量が増加しています。引き続きアジア圏を中心に新規販路を開拓の上、北海道米の販売拡大に努めていきます。
畜産販売部では、北米、アジア諸国に向けて、和牛肉を「Hokkaido Wagyu」、交雑牛・乳用種肥育牛の牛肉を「Hokkaido BEEF」として展開し、北米、シンガポール、台湾、香港、UAEなどに向けて輸出を行っています。
2012年から開始した牛肉の輸出は、近年の輸出促進政策による各種事業等を活用しつつ、主要部位であるロース以外の多様な部位も使用してもらえるよう「カッティングガイドブック・DVD」(英語版)の制作・活用を行い、数量拡大に取り組んでいます。
消費者と北海道農業をつなぐ企画として、農畜産物を事前予約した方へ、生産者のメッセージや画像等の生育状況を配信し、生産者と一緒に農作物の成長を見守り、ともに収穫の喜びを分かち合う「育てる+PLUS」を展開しました。
参加した方からは、「定期的に配信される生育状況や生産者メッセージを通じて、北海道農業をより深く感じ、届いた商品をよりおいしく感じることができた」というご意見や、生産者からは、「発信した情報により消費者の反応を感じ取ることができた」との感想をいただき、好評な企画となりました。
今後も、北海道産農畜産物を情報と一緒に届けるオンラインショップとして、企画コンテンツや商品ラインナップを、より一層充実させ、北海道農業ファンの皆さまにご満足いただけるような、JAグループ北海道らしい運営や展開を実施してまいります。