2016年ニュースリリース
「平成28年10月~12月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2016.09.16
平成28年9月16日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「平成28年10月~12月期配合飼料供給価格」について
1.平成28年10月~12月期配合飼料価格
平成28年10月~12月期の配合飼料供給価格は、前期に比べ、為替が円高となり、とうもろこし・大豆粕などの主原料価格も値下がりしていることから、本会全畜種平均でトン当たり約1,550円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、6月に米国産地での高温乾燥による作柄悪化懸念などから上昇し、一時440セント/ブッシェルを越える水準となったが、天候が回復し作柄が改善する見込みとなったことから下落に転じた。その後、受粉に適した天候が続き、8月12日発表の米国農務省需給見通しで、史上最高の生産量見通しとなったことなどから、現在は320セント/ブッシェル台となっている。
今後は、豊作が期待されるものの、米国産の輸出需要増加が予想されることなどから、相場は現行水準で推移するものと見込まれる。
(2)蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、6月には450ドル/トン前後で推移していたが、天候の回復により米国産大豆の作柄悪化懸念が後退したことから下落に転じた。その後、良好な天候が続き豊作期待が高まったことから軟調に推移した。8月12日発表の米国農務省需給見通しで、生産量見通しが上方修正され期末在庫が増加したことからさらに下落し、現在は340ドル/トン台で推移している。
国内大豆粕価格は、シカゴ定期の下落と円高の影響により値下がりが見込まれる。
(3)そうこう類
コーングルテンフィードは、異性化糖の不需要期となるため、発生量は減少の見通しだが、畜産向け飼料への引き合いは需要期となるため、需給は逼迫する見通しとなっている。
ふすまは、小麦粉需要の高まりにより発生量は増加の見通しだが、畜産需要が増加するため、需給は均衡が続くと見込まれる。
(4)脱脂粉乳・ホエイパウダー
脱脂粉乳は、ニュージーランドにおいて生産調整による減産が見通されていること、EUでは生乳・乳製品の価格支持政策が決定され産地価格が上昇していること、これらの情勢から値上げとなる。
ホエイパウダーは、生産量が減少していることに加えて、食品向け需要が高まっていることから、需給が引き締まり値上げとなる。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、6月には30ドル/トン前後で推移していたが、中国向け大豆や石炭などの輸送需要が増加したこと、原油相場が上昇したことなどから堅調な展開となり、現在は33ドル/トン前後で推移している。
今後は、船腹需要が緩和傾向にあるものの、北米からの穀物需要が増加することなどから、海上運賃は強含みで推移するものと見込まれる。
(6)外国為替
外国為替は、6月下旬には107円前後であったが、米国の利上げが見送られたこと、英国のEU離脱決定により世界経済への先行き不透明感が高まったことなどから、100円前後まで円高が進んだ。その後、米国経済指標の改善を受けた利上げ期待の高まりから円安となり、現在は104円前後となっている。
今後は、米国の利上げ時期や各国の金融政策などを材料に、一進一退の相場展開が見込まれる。
2.配合飼料安定基金
平成28年10~12月期の補てん単価は、平成29年1月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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