『SPF豚』の飼育には特別の方法、あるいは飼料を使うのでしょうか。

飼育の方法は、普通の農場と変わりありません。ただ、衛生的にクリーン度合いが高いため、一般農場でも注意している特定疾病に対する侵入防止対策が必要になります。
 また、『SPF豚』は飼料効率も良く、肥育日数が短いため、繁殖豚用、肥育用にしても、一般豚用とは異なる飼料を使用しています。ホクレンは一般細菌が少ないペレット状の飼料を使用するよう生産農場に推奨しています。


『SPF豚』はどのような必要性があって、いつから作られるようになったのでしょう。先進的な国はどこですか。

近年、種豚の流通が国際的になり、疾病の種類も増えてきたため、薬で抑制するよりも、種豚段階から疾病のない状態で飼育する方法が考えられました。『SPF豚』の先進地はアメリカ、カナダ、デンマークなどですが、デンマークでは3分の2が 『SPF豚』といわれています。
 1953年(昭和28年)に、アメリカのG・A・ヤング博士が現在のような開腹手術方法を実施しており、わが国では、昭和40年、農林省・家畜衛生試験場で最初の『SPF豚』が作りだされています。北海道では昭和49年に飼養が開始され、平成になってから、全道で本格的になってきました。平成28年3月末現在で、道内のホクレン及び全農ピラミッドにおける認定農場は12農場になっています。
 平成27年度の『SPF豚』の出荷頭数はおよそ97,000頭で、道内における全出荷頭数の約8.8%になっています。


『SPF豚』の評価として「肉質が柔らかい」という声を聞きます。普通の豚とどう違うのでしょう。

ホクレン農業総合研究所が、電子顕微鏡と光化学顕微鏡で観察したところ、同一品種でSPF豚肉と一般管理の豚肉を比較すると、SPF豚肉の筋繊維間に含まれる筋肉内脂肪率が多いことがわかりました。加えて隙間が多く、筋繊維自体も細かい傾向にあり、肉のきめが細かいといえます。このためにSPF豚肉は加熱しても柔らかくおいしいのです。

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