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北海道産野菜

いま、たくさん出回っている北海道産野菜。

いま、たくさん出回っている北海道産野菜。

7月、8月でも昼夜の寒暖差のある北海道の気候は、野菜をすくすくと育てます。真っ赤なトマトや緑が鮮やかなブロッコリーなど、たくさんの種類の野菜が北海道の畑から全国各地へ続々と出荷されています。
あまり知られていませんが、冷涼な北海道の野菜は、本州産とは旬のタイミングが異なるものがあります。代表格が、本州以南では冬の野菜とされる大根です。いまスーパーに並ぶ大根の多くは、実は北海道産。北海道では大根は3月~10月に栽培され、旬は6月~10月。生産量が日本一の北海道産ブロッコリーも、夏秋に旬を迎えますが、全国的には秋冬が旬の野菜です。

北海道は野菜王国。生産量全国1位が軒並み。

ばれいしょ、たまねぎはもちろん、スイートコーンをはじめ、かぼちゃ、にんじん、ブロッコリー、大根、ながいも、アスパラガス、ゆり根など。生産量全国1位の北海道産野菜の顔ぶれは多彩です。
元気な野菜づくりを助ける輪作の主要産物である大豆や小麦は、順に全国最多の約4割、約6割のシェアを持ち、小豆は9割以上、てん菜は100%が北海道産です。
北海道の生産者にとっては、量が多いだけでなく、一つひとつのおいしさが高く評価され続けていることがなによりの励み。今日も、おいしい!の一言のために誠実なものづくりを行っています。

作る野菜と量は、前年の冬に決まる。

どの野菜をどれくらい作るか。北海道の生産者は、前年の暮れから検討し、年明けには確定させます。2月頃には早いものなら種をまき始め、雪がとけだすと苗を植えていきます。
今年もこの暦は同じように進みました。ところが、「さあ、これから」という時に新型コロナウイルスが拡大し、北海道では全国より早く緊急事態宣言が出されました。すでに畑の作業は始まっており、止めることはできません。生産者はいつもと変わらず作業を進め、続けています。
一方、新型コロナウイルスで外食産業が大きな影響を受けたことから、野菜需要の今後は不透明となっています。北海道産を扱っていることで料理に使う素材へのこだわりを打ち出している飲食店が少なくないこともあり、今後の推移が気がかりです。

産地表示を見て選ぶことがエールに。

北海道産野菜は、加工食品の分野でも人気があります。
葉物野菜はサラダやカット野菜、にんじんはジュース、大根は刺身のつま、じゃがいもはコロッケなどのお惣菜…。冷凍食品では、下処理を済ませた素材そのものから、餃子のキャベツのように材料として使われているものまで、幅広く活用されています。
北海道産野菜の今年の生産量は、全体的に平年並みの見込みです。生産者が丹精込めて育てた野菜を余すことなく食べ切るために、生食用に限らず、加工食品を選ぶときも、北海道産、国産と表示されているものをぜひ手に取ってください。それが、生産者へのエールになります。 
北海道から全国へ、食に豊かな彩りを届け続けていけるように応援してください。

北海道産の大根は、暑い夏にもってこいのおいしさです。
JA帯広大正 だいこん生産部会 
川岸祐貴さん

大根の生産量全国一の北海道。私の地域で作られている大根は、約9割が道外へ出荷されます。十勝では農家1戸当たりの作付面積が比較的に広く、収穫時には大型の機械を使って作業をするのが一般的です。しかし、おいしい大根を作るためには、土づくりから地道に手をかけて、さらに少しの生育の変化も見逃さないよう、日々目をかけることが肝心です。
北海道の大根は、みずみずしくておいしいです。生でも食べられるので、暑い夏にもってこい。生産者として心から願うのは、多くの皆さんに北海道産を選んでいただきたいということ。その上、“おいしい”と喜んでいただけたら、作り手としてこれに勝る喜びはありません。

胸を張っておすすめできる北海道産のにんじんをぜひ食卓で。
JAふらの にんじん部会 部会長 
鈴木正良さん

にんじんの栽培は機械化が進んでいるものの、手作業も多く、その分人手も経費もかかります。ただ、待ってくれている人がいる以上、新型コロナウイルスの影響で先行きが見通せず、不安だからといって「今年は種をまかない」というわけにはいきません。
北海道産のにんじんは、基準を守りながらも、できる限り品質のいいものを供給するべく、産地間で切磋琢磨しています。JAふらのでは、定期的に講習会を実施して、個々人がおいしいにんじん作りに力を注いでいます。ただ、土中で育つにんじんは、収穫までその良し悪しが判断できず、栽培の難しさも感じます。だからこそ、日々、畑に手をかけ、目を配ることを心がけています。
北海道産にんじんの旬は7月から。寒暖差が大きく冷涼な北海道のにんじんは、“おいしい”と胸を張っておすすめできます。ぜひたくさん食べていただきたいです。

北海道の旬の野菜で、この夏を元気に乗り切りましょう。
札幌保健医療大学 保健医療学部 学部長
栄養学科 教授 農学博士 
荒川義人 (あらかわよしひと)さん

旬の野菜や果物、しっかり食べていますか? 旬のものを食べることは、その時期の人間の体にとって、非常に大切なことです。夏は熱中症や紫外線による体へのダメージ、夏バテなどが心配されますが、夏に旬を迎える野菜には、これらを予防する栄養素がちゃんと含まれているんです。
熱中症予防には水分だけでなく、ミネラルやビタミンの摂取も不可欠ですが、夏のみずみずしい野菜や果物には水分と一緒にそれらがたっぷり含まれています。
夏の強い日差しから私たちを守ってくれるのは、赤や黄色に色づく夏野菜。トマトの赤い色素を作るリコペンやにんじんのオレンジ色の素となるカロテン類、さらにビタミンCには、紫外線による体の酸化を防ぐ抗酸化作用があり生活習慣病予防にも有効です。トマトにはリコぺンだけでなく、ストレスや緊張を和らげる成分として注目されているギャバも含まれています。またにんじんのカロテン類は、体内でビタミンAに変化し、視覚の正常化、感染予防等にも役立ちます。
暑さで食欲が減退し、倦怠感に襲われる夏バテ。解消のカギは旬の野菜にあります。暑い日が続くと、どうしても冷麦やそうめんなどサラッと食べられる冷たい麺類の登場が増え、食事が偏りがち。そうなると、でんぷん質は取っているのに、それを体内でエネルギーに変えるビタミンB1が不足してしまいます。これが怠さの原因です。ビタミンB1を豊富に含む豆類や豚肉を忘れず食べるようにしましょう。ビタミンB1を上手に体内に取り入れるのが、夏バテ防止のポイントですが、吸収率を上げるためには、ニラやネギ、ニンニクなどの食材と一緒に食べることがおすすめです。

夏が旬の大根も、夏バテ防止に欠かせない存在です。

冷たい物を取り過ぎて胃腸が弱ると、食欲不振がさらに進みます。そんなときは、大根おろしがおすすめです。大根に豊富に含まれるアミラーゼは、でんぷんを分解する酵素。麺類やご飯と一緒に食べると消化を助けてくれます。さらに大根の辛味成分には殺菌作用もありますので、お腹を壊しやすい夏にぴったりの野菜です。同じく、長いもも消化を助けてくれます。
食べ方のひと工夫を知っておくと、野菜の栄養素を無駄なく体に取り入れることができます。リコペンやカロテン類は少し熱をかけると吸収率が高まり、さらに少量の油で調理するともっと吸収力がアップします。炒めたりドレッシングをかけたりすると、夏の野菜の持ち味を存分に生かすことができるでしょう。
また近ごろ話題の善玉の腸内細菌を増やし、元気にするオリゴ糖や食物繊維は、野菜や果物にも含まれています。免疫力アップも野菜や果物抜きには語れません。
旬の野菜をその時期に食べることは、栄養学的にも理にかなったことと言えるかもしれませんね。幸せなことに、夏の北海道には新鮮でおいしい野菜があふれています。ぜひ、旬のおいしさを楽しみ、健やかな暮らしにつなげてください。

#北海道野菜でおうちごはんインスタキャンペーン

つくる人と食べる人をつなぐ「“おいしい”はエールProject」の一環として、「#北海道野菜でおうちごはん インスタキャンペーン」を実施します。生産者が丹精込めた「北海道産野菜」の料理の写真をインスタグラムに投稿!おいしい北海道産野菜をおいしく料理いただいた参加者の方の中から、抽選で100名様に「北海道産季節の野菜詰め合わせ」などをプレゼント。キャンペーンを通じた、つくる人と食べる人の“おいしい”のエール交換!みなさま、ぜひご参加ください。
 
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