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笑顔で働くから、みんなを笑顔にできる。

2008
入会

農業総合研究所

作物生産研究部 畑作物開発課

岩田 夏子

農学研究科
応用生命科学専攻

2008年〜 作物生産研究室 畑作物開発課
2016年〜 作物生産研究部 畑作物開発課

(インタビューの内容は2015年9月取材)

北海道農業の未来をつくる品種開発。
10年がかりの研究に没頭しています。

現在担当している主な仕事は?

農業総合研究所は、北海道農業のさまざまな課題に科学的な側面からアプローチしています。私の場合は、北海道での低コスト・省力栽培に寄与するイネの品種開発と、それに役立てるためのDNAの研究。外部の研究機関と共同で取り組んでいます。
省力栽培法のひとつには、直播栽培(ちょくはさいばい)という方法があります。現在の北海道では、温室で苗を育ててから田んぼに移植する移植栽培が主流ですが、苗作りや田植えの作業に多くの時間と労力がかかります。一方、田んぼに直接種をまく直播栽培は、これらの時間と労力を省くことができます。農業人口の減少が続く中、今後の北海道の稲作に必要な省力技術として注目が集まっています。 ただし、直播栽培は移植栽培と比べて収穫が遅れたり生育が安定しない場合があるなどの違いがあります。そこで、直播栽培の適性がより向上した新品種の開発をひとつの目標として研究しています。
ところがイネの品種開発は10年以上かかるのが一般的。生産者の皆様へすぐに成果を届けられないのはもどかしいですが、品種開発やDNAの研究はまさに未来をつくることだと思って取り組んでいます。
明確な意図をもって実験を組み立てて、出た結果を検証し、再現性を確認する。今は5年先、10年先を見据えてコツコツと研究を続けている最中。いつか自分が開発した品種や技術で生産者の皆様が喜んでくださったらうれしいです。

ホクレンを選んだ理由は?

中学生のころから将来は農作物の研究をしたいと思っていて、大学・大学院でも農学を専攻しました。学生時代、学会に参加したとき、ホクレンの研究者の発表が生産者や消費者の暮らしにダイレクトに役立つ内容だったことに感銘を受け、就職するならここしかないと…。北海道を拠点としつつ、全国を対象に広域で活動しているホクレンのスケールの大きさにも魅力を感じています。

就活中の学生へのメッセージ

研究に従事して確信したことですが「比べようのないものは比べない」ということを学生の皆さんに伝えたいですね。たとえばTOEICの点数とかなら比べられますが、どういうことに熱意を感じているかとか、その人自身を表すものは比べられない項目のことが多いと思うんです。だから、比べられないことを比べて落ち込んだりする必要はない。やりたいことに自信をもって突き進んでほしいと思います。

休日の過ごし方は?

雪のない時期はドライブに出かけることが多いです。北海道は見どころが満載かつ各地に美味しいものがあるのでどこへ行っても楽しめます。冬は家でゆっくり過ごすことが多いです。先人の自伝や植物の研究がテーマの本を読んで、自分の仕事を発展させるヒントを探したりする時もあります。

ホクレン職員の必需品!PICK UP ITEM

サーマルサイクラー

PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を利用してDNAを増幅させる専用の機器です。私の研究の場合、植物体からDNAをただ取り出すだけでは不十分で、サーマルサイクラーでDNAの特定の領域を増幅させることで初めて実験に用いることができます。デスクワークで毎日PCを使うのと同じくらい、私たちの研究にとって欠かせない機器です。