JA道東あさひ

北の産地からこんにちは [Hello from the Northern Farms]

北海道各地の“いま気になる”話題をお届け。
地域発のユニークな取り組みや注目の産品を、耳より情報としていち早くご紹介します。

【 JA道東あさひ 】牛乳×アート──日本一の産地がアーティストと描く酪農の魅力の新しい伝え方

【 JA道東あさひ 】牛乳×アート──日本一の産地がアーティストと描く酪農の魅力の新しい伝え方 【 JA道東あさひ 】牛乳×アート──日本一の産地がアーティストと描く酪農の魅力の新しい伝え方

生乳生産量日本一、JA道東あさひ初のブランド牛乳が誕生

全国のJAの中で生乳生産量日本一を誇るのが、別海町に本所を置くJA道東あさひです。同JAでは2025年12月、初となるブランド牛乳『Premier Rich Milk(プルミエ・リッチ・ミルク)』が誕生しました。管内産の生乳を使用し、乳脂肪分3.8%以上、無脂乳固形分(※)8.5%以上。搾りたてに近い風味を大切にしており、殺菌方法にもこだわった「特濃」タイプです。そしてひときわ目を引くのが、女性の顔を大きくあしらった斬新なパッケージデザイン。この牛乳はどのような思いから生まれたのでしょうか──新商品の舞台裏を聞きに、別海町を訪ねました。
※.牛乳から乳脂肪分と水分を除いた成分。タンパク質やビタミン、ミネラルなど

オリジナルの牛乳づくりは、酪農の魅力づくり

「2009年に675戸あった酪農家の搾乳戸数は、この16年で435戸まで減り、酪農家が急速に減少していく現状に危機感を持ちました。そこで、牛乳という分かりやすい形で酪農の魅力を伝えようと考えました」。このように説明するのは、JA道東あさひ営業部部長の山岸稔さん。
山岸さんは、既存の牛乳・乳製品ブランドとの差別化を図るため、味わいだけでなくパッケージデザインにも力を入れました。白羽の矢を立てたのが、同JAの理事の知人で、テレビ番組「情熱大陸」の出演や、「ES CON FIELD HOKKAIDO」内の壁画制作で知られるアーティスト「OVER ALLs(オーバーオールズ)」です。
「酪農の魅力を高めるには、ありきたりのモチーフではないほうがいいと思い、酪農の仕事と酪農のある暮らしの楽しさ。その両方を“2つの顔”で表現していただきました」と話します。

次なる挑戦は加工品。シリーズ展開で販路を拡大

発売から約1カ月後、札幌市内の直売所で開催された試飲販売では、4日間で100本近くが完売しました。「『甘みがあっておいしい』『後味がすっきりしていて飲みやすい』といった声のほか、『おいしかったので、また買いに来ました』というお客さまもいて、確かな手応えを感じています」と同JA推進企画部企画課係長の髙橋裕人さんは笑顔を見せます。
一方で現在の販売先は別海町内に限られており、販路の拡大が喫緊の課題です。山岸さんは、賞味期限の短さや輸送費の高騰を挙げつつ、「今後は加工品を展開して、販売チャンネルを広げていく計画です」と説明します。その第一弾として、札幌の洋菓子店とコラボレーションしたプリンの発売を予定。「普段あまり牛乳を飲まない人にも、おいしさを知ってもらえたらうれしいです」と今後への期待を語りました。

音楽でも酪農の魅力を発信。応援ソングは再生回数14万回突破

2025年11月には、JA道東あさひが北海道を拠点に活動する音楽バンド「HAMBURGER BOYS(ハンバーガーボーイズ)」に制作を依頼した、酪農応援ソング『生乳 Say You Say me(セイ・ユー・セイ・ミー)』がリリースされました。ミュージックビデオの再生回数は公開から3カ月で14万回を超え、こちらも話題を集めています。
「企業説明会で学生と話す中で、酪農業界への不安を口にする人が多いと感じました。だからこそ、少しでも明るい話題を発信したいと思ったことがきっかけです」と髙橋さん。酪農や、地域で酪農を支える仕事をポジティブにとらえてもらい、担い手の確保につなげたいと考えています。
軽快なメロディーと共に紡がれる歌詞には、私たちの暮らしに欠かせない生乳の大切さや酪農家への敬意を表現。町内各地で撮影されたミュージックビデオには、ハイテク化が進む酪農の姿も描かれています。楽曲は各音楽配信サービスで配信中、ミュージックビデオはハンバーガーボーイズの公式YouTubeチャンネルで公開されています。ぜひチェックしてみてください!