上川エリア

北の産地からこんにちは [Hello from the Northern Farms]

道内12エリアをたずねながら、地域ならではの風景や人々、
その土地ご自慢の北海道農畜産物をご紹介。
あなたの身近にもきっとある「北海道のおいしさ」と、そして「北海道がおいしい理由」に触れてみてください。

上川エリア

上川エリア 上川エリア

絶景と極寒が共存する北海道の“へそ”

北海道のほぼ中央に位置する、23の市町村からなる上川エリア。南北に細長いかたちをしたその面積は10,619㎢もあり、これは岐阜県に匹敵するほどの広大さです。
中央部には、日本で一番早い紅葉が楽しめる北海道最高峰の旭岳(標高2,291m)を主峰とする大雪山系がそびえ、北は天塩川山系と北見山系、南は夕張山系と日高山系に囲まれています。山々に囲まれた盆地であるため、夏と冬の寒暖差が約60℃にもなる内陸性気候が特徴です。
エリア内には、全国屈指の来場者を誇る旭山動物園や、富良野の鮮やかなラベンダー畑、そしてコバルトブルーの水面が神秘的な青い池など、世界的に有名な観光スポットがいくつも点在しています。

地形と気候を味方に。寒暖差が農業の豊かさを育む

耕地面積は北海道全体の約1割を占めており、上川エリアは道内でも有数の農業地帯として知られています。地形や気候の違いにより、北部・中部・南部の各地域で特色ある農業が行われています。
名寄市などの北部ではもち米の生産や畑作、酪農が中心です。旭川市周辺の中部では石狩川の豊かな水資源を生かした稲作が盛んで、寒冷地でも米が収穫できるよう品種改良や技術開発が進められてきました。そして富良野市などの南部では、水はけの良い丘陵地を生かして、小麦などの畑作に加え、メロンやすいかといった作物の栽培も盛んに行われています。
この地域の大きな強みは、内陸型気候ならではの寒暖差が農作物の糖度やうま味を引き出し、高品質に育つことです。さらに、厳しい冬の寒さによって病害虫が発生しにくいという恩恵ももたらしています。

もち米から『越冬キャベツ』まで。質も量も全国トップクラス

上川エリアは、全国に誇る農畜産物がいくつもあります。中でも名寄市はもち米の生産量が日本一(※1)で、赤飯や和菓子などの原料として日本の食卓を支える「日本一のもち米産地」として知られています。
また、北海道が日本一の生産量を誇るにんじんやアスパラガス(※2)は道内各地で生産されていますが、上川エリアはその一大産地となっています。さらに、冬の深い積雪を天然の冷蔵庫として活用し、雪の下で甘みを蓄えさせた『越冬キャベツ』は和寒町のブランド作物です。約60年続くそのおいしさは、全国的に「越冬野菜」の価値を広めるなど、豊かな自然環境を生かした作物がこの地域の農業を輝かせています。
※1農林水産省「令和6年産米の農産物検査結果」より
※2農林水産省「令和6年産野菜生産出荷統計」より

持続可能な産地へ。未来の農業に前向きに挑む

労働力不足などを背景に、北海道全体では人手や手間のかかる野菜や施設園芸作物(ハウス栽培など)の作付面積が減りつつあります。そんな中、上川エリアでは生産者と産地JAが面積の維持に力を注いでいます。その解決策のひとつとして注目されているのが、「機械収穫」です。
実際に加工用ブロッコリーやスイートコーンを、これまでの手作業中心から、成長のタイミングをそろえて一度に機械で収穫する方法に変えることで、作業の大幅な省力化を実現。さらに富良野市などでは、栽培から出荷までを一貫して機械で行う仕組みづくりにも取り組んでいます。こうした最先端の取り組みによって、労働力不足という課題に向き合いながら、大規模で効率の良い「未来の農業」の実現を目指しています。