JAるもい

北の産地からこんにちは [Hello from the Northern Farms]

北海道各地の“いま気になる”話題をお届け。
地域発のユニークな取り組みや注目の産品を、耳より情報としていち早くご紹介します。

【 JAるもい 】土を育て、人を育て。40年目の『とままえメロン』。

【 JAるもい 】土を育て、人を育て。40年目の『とままえメロン』。 【 JAるもい 】土を育て、人を育て。40年目の『とままえメロン』。

糖度14度以上!北海道最北のブランド赤肉メロン

北海道北西部、日本海に面する苫前町は北海道最北のメロン産地です。この町で1986年から栽培されている赤肉メロンが『とままえメロン』です。
生産者で組織するJAるもい「とままえ特定蔬菜(そさい)生産部会メロン部門」では、出荷基準を糖度14度以上に設定。収穫時には糖度を測定し、品質管理を徹底しています。
「今年は極端に暑い日が少なく、夜は気温がしっかり下がったことで糖度ものっています。とても良い出来だと思いますよ!」
そう話すのは、メロン部門の部長を務める松原尚則さん。苫前町の風土と生産者の丁寧な管理によって育まれた『とままえメロン』は、濃厚な甘さが魅力の夏の味覚です。

循環型農業が育む、濃厚な甘さの秘密

『とままえメロン』のおいしさを支えているのが、土づくりへのこだわりです。松原さんのハウスでは、地元の酪農家から購入した堆肥を毎年活用。また『とままえメロン』は、農薬や化学肥料の使用を抑えて生産された農産物を認証する、北海道の「YES!clean(北のクリーン農産物表示制度)」の認定を受けています。「有機質の堆肥を畑に加えるようになってから、メロンの味が濃くなったと感じています」と松原さんは話します。
さらに、強い日差しからメロンを守るため、収穫の約1週間~10日前には遮光ネットを設置するなど、品質向上に向けた工夫にも余念がありません。環境への配慮と丁寧な栽培管理が、濃厚な味わいと高い品質につながっています。

仲間と育てる「産地づくりは人づくり」

現在、部門に所属するメロン生産者は25戸。年間約400tの生産量を維持していますが、高齢化などで生産戸数は減少傾向にあります。組織の代表を務める松原さんが常に胸に刻むのは、かつてJAの組合長を務めた父・幸博さんが口にしていた「産地づくりは人づくり」という言葉です。
「組織として、生産者同士の横のつながりを何より大切にしています。みんなで情報を共有し、産地全体でより良いメロンを作ろうという意識で取り組んでいます」
SNSも活用しながら、生育状況や栽培方法を生産者同士が共有し、品質向上につなげるほか、メロンをモチーフにしたグッズを製作して仲間の結束を深めています。
2023年には特許庁の「地域団体商標」に登録され、ブランドとしての価値も高まった『とままえメロン』。1986年の生産開始から、今年で40周年の節目を迎えました。来年には、産地を築いた先人たちへの感謝を込めた記念式典の開催も予定しているそうです。「先輩たちがつないできた産地を、これからも守り続けたい」。そんな松原さんら現役世代の思いが、『とままえメロン』の未来を支えています。

産地の思いがつながる。『とままえメロン』を身近に

生産量の約9割が関西方面へ出荷される『とままえメロン』。近年は、ふるさと納税の返礼品としても人気を集めています。さらに2026年7月16日には、道の駅るもい内にJAるもいのアンテナショップ「HERMOST(ハーモスト)」がオープン。『とままえメロン』を直接購入できる場所が新たに加わりました。
JAるもい企画広報室次長の長島達男さんは、「HERMOSTは『Harvest(収穫)』と『Most(最上級)』を組み合わせた造語で、“最上級の収穫物”という思いを込めました。管内8市町村の農畜産物の知られざる魅力を発信することで、産地と消費者の好循環を生み出す場にしていきたいです」と話します。
店内では、青果だけでなく『とままえメロン』の加工品も販売しています。中でも目を引くのが、セイコーマートのアイス類。話を聞くと、同社の看板商品であるメロンソフトは、規格外となった『とままえメロン』を有効活用したことをきっかけに誕生した商品なのだそうです。
産地の結束と、生産者の思いが詰まった『とままえメロン』。今年の暑気払いに、北海道最北のブランドメロンを味わってみてはいかがでしょうか。