2019.7.27 ぐりんぐらんメンバー限定
日帰り農業体験ツアーのご報告

美味しさの秘密は、生産者の情熱にあった
美味しさの秘密は、生産者の情熱にあった

ぐりんぐらんメンバーが生産者と交流しながら農業を体験する日帰りのバスツアー。7月27日は新篠津村を訪問しました。今回のツアー内容はミニトマトの食べ比べ、メロンの収穫体験、そしてそば打ち体験。ご夫婦や親子連れ27名15組に参加いただき、生産者の“農業”に懸ける思いに触れました。

最初に訪ねたのはミニトマトを生産する北村農園。代表の北村優治さんは、ミニトマトの生産に取り組んで24年。栽培しているミニトマトは、なんと38種類にも上ります。籠に盛られた彩り豊かなミニトマトは、まるで宝石のよう。

「一つ一つの実に味をしっかり乗せる栽培にこだわってきました」という北村さんは「どの品種も自由に取って食べ比べしてみてください」と自信満々で語り掛けます。今回、ツアーのために4棟のハウスを公開してくれました。
普段はお目に掛かれないさまざまな品種を自分の舌で確かめられることに参加者たちは大喜び。水やりの仕方や土づくりなど家庭菜園に役立つ知識も教えてもらいました。
参加者の武藤聡さんは、「北村さんの味に対するこだわり、栽培への情熱がすごいですね」と感心した様子。妻のさつきさんは「どの品種も美味しくて感動しました」。

お昼は、生産者の米林正志さんが講師となり、そば打ち体験を実施。そば粉も米林さんが生産したものを使用しました。参加者全員がそば打ちは初めて。
参加者の中には小学生もいたましたが、そば包丁を使うときには大人の手を借り、真剣な表情で切り分けていました。米林さんは「そば打ちは自分で食べ物を作るという貴重な経験になります。形が整っていなくても味は格別。ぜひそれぞれのご家庭で、家族みんなでやってみてください」と話し、参加者たちはうなずきながら、自分で打ったそばと、新篠津村産の「ゆめぴりか」「ななつぼし」のおにぎりにきゅうりの漬物を美味しそうに食べていました。

この日最後は、メロンのハウス見学と収穫体験。メロン生産者の黒壁忠雄さんは30年以上メロンを栽培している生産者です。昨年秋の強風でハウスが倒壊する被害を受け、今年は10棟で頑張っています。妻のるり子さんが参加者をハウスに案内。真夏の日差しが降り注ぐハウスの中は気温が30度を超える暑さでしたが、収穫を体験した参加者はメロンの重みと甘い香りに笑顔が弾けていました。

収穫体験の後は、メロンの試食も。るり子さんが切り分けた赤肉のメロンが配られ、参加者は「甘い!」「美味しい!」と満喫した様子。その様子を見ていた忠雄さんは「こうしてお客さんの喜ぶ笑顔を見るのが嬉しい。やりがいがありますね」と、笑顔で話します。参加者の一人、札幌市の佐藤敏雄さんは「今日巡ったどの農家さんも、その誇りと品質へのこだわりの強さに感銘を受けました」。妻の厚子さんも「産地に来て初めて分かることがたくさんありました。あらためて北海道の農産物を大事にしたいと思いました」と充実した一日を振り返っていました。