2019.9.8~10 ぐりんぐらんメンバー限定
農業体験ツアーのご報告

雄大な十勝で、農業の魅力に触れる
雄大な十勝で、農業の魅力に触れる

ぐりんぐらんメンバーが生産者と触れ合いながら実際に農業を体験する2泊3日のツアー。3回目の開催となる今年は、十勝エリアを訪れました。
じゃがいもやスイートコーン、枝豆の収穫体験や、最先端の酪農設備を備えたメガファーム施設の見学、「北海道遺産」であるばんえい競馬の訪問など、盛りだくさんの内容で実施し、12組21名の方々に参加いただきました。

十勝に到着し、まず伺ったのは新得町の㈱シントクアユミルク。650頭もの牛を飼育する牧場で、高岡場長の案内のもと、牛舎の見学をしました。牛舎では、牛の乳房の洗浄や搾乳を自動で行う「搾乳ロボット」や、飼料を自動で寄せてくれる「自動エサ寄せ機」など、最新鋭のロボットが活躍。牛が好きなタイミングで機械へと入っていき、自動で搾乳される様子を見学した参加者は、その技術にびっくり。かわいい牛の赤ちゃんも見ることができました。

2日目にまず訪れたのは、芽室町の山上農園。約100年続くこの農園の3代目山上美樹彦さんは、なんと東京ドーム約6個分もの畑で農業を営まれています。ここでは長芋畑を見学し、芽室でのみ生産されているじゃがいも「マチルダ」と、スイートコーン「サニーショコラ」の収穫体験をさせてもらいました。参加者の皆さんがスイートコーンの収穫に勤しんでいると、山上さんが皮を剥いたスイートコーンを差し出して「生で一口かじってみたら?」と。「えっ、生でも食べれるの?」「甘い!!」と驚きの声が参加者から聞こえてきました。

9月の北海道では珍しい30度近い気温の中、収穫作業を頑張った後は、芽室町のご当地グルメ「コーンチャーハン」を頂き、びっくりするくらいのコーンの多さとその甘さに舌鼓をうちました。
おなかを満たした後は、㈱よつ葉乳業のよつ葉乳業十勝主管工場を訪問。どのように乳牛が飼育され、生乳が生産されているのかを勉強した後、実際に牛乳乳製品が生産されている様子を見学しました。全員が道外からの参加者だった今回、よつ葉牛乳の愛飲者も多かったようで、生産ラインに興味深々。

この日最後に訪れたのは、「ばんえい競馬」です。開拓時代、北海道の農地の開拓に貢献した「ばん馬」。実は農業と関連がとても深く、北海道遺産にも登録されています。帯広市でのみ開催されているばんえい競馬を初めて見る方も多く、ばん馬が力強く走る姿に感動。この日は特別に協賛レース「ぐりんぐらんカップ」も執り行われ、1位だったばん馬と記念撮影もありました。

最終日は清水町の村瀬農場にて、枝豆の収穫作業を行いました。収穫作業を始める前に、生産者の村瀬博明さんがその日獲れた枝豆を茹でて持ってきてくれました。その美味しさに参加者一同びっくり!その美味しさを家にも持ち帰るべく、鎌を片手に収穫作業開始。作業を開始すると、皆真剣そのもの。会話も絶え絶えに夢中で袋に枝豆を詰めていました。

この日の昼食は、冊子GREEN302号でも取材をした芽室町㈱大野ファームのカフェ「カウカウ・ヴィレッジ」でハンバーグ・ステーキプレートを頂きました。収穫作業の後の味は格別。あっという間にお皿からお肉が無くなり、ぺろりと頂きました。

参加者からは、「このツアーに参加しないとできない農業体験が本当に楽しい。良い体験になった」「ますます十勝が大好きになった」「生産者と触れ合い、色々な話を聞き、とても勉強になった」との声が寄せられました。自身で収穫した農産物を、重そうに、そして嬉しそうに持ちながら帰路につかれる参加者の皆さんの背中に、私たちスタッフも嬉しくなる、そんなツアーとなりました。