『大浜みやこ』の栽培風景/(JAさっぽろ)
【 60 秒 】
北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、札幌市手稲区発祥のブランドかぼちゃ『大浜みやこ』の栽培風景をお届けします。190万人都市で、40年以上にわたりブランドを守り続ける生産現場の様子をご覧ください。
-
- 札幌が誇る、知る人ぞ知る特産品
- 『大浜みやこ』の歴史は、1981年に札幌市の北西部に位置する手稲山口地区から始まりました。一帯は砂地が多く、さまざまな苦労の末に、砂地に適した作物の中でも『みやこ』品種のかぼちゃを探し当て、糖度の高いかぼちゃの生産を実現させました。
-
- 甘さの理由は「砂地」と「完熟での収穫」
- 甘くておいしいかぼちゃができるその理由は、砂地にあります。砂地は日中と夜間の地温の差が大きく、糖度が上がりやすいこと。さらに『大浜みやこ』は、糖度がのった完熟状態で収穫できることも強みに。『大浜みやこ』の生産者組織「JAさっぽろ果実部会」部会長の松森剛さんは「へたの部分がクリーム色に変わると、収穫のサインです」と教えてくれました。
-
- ハサミを使って一つひとつ手収穫
- 松森さんの畑では例年7月中旬から9月上旬にかけて、およそ1万4千個のかぼちゃを収穫しています。「機械化はできないので、収穫は手作業です。一日中畑で作業をしていると、足がパンパンに張ってしまい、痛みで寝つけない時も多々あります」と松森さんは苦労をにじませます。
-
- ギフト使いにも高い人気
- 収穫したかぼちゃは3日程度乾燥させ、検査員のお墨付きを得たものを市場に出荷しています。「2025年産は例年よりも糖度が高く、出来がいいです!」と松森さん。2025年7月に札幌中央卸売市場で行われた初競りでは、最も高いもので5玉7万円の価格がつきました。生産者は現在8戸と少なく、値段も安くはありませんが、栗のようなホクホクとした味わいが楽しめ、ギフトで喜ばれるかぼちゃとして高く評価されています。