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ニュースリリース


2012年ニュースリリース

「平成24年4月~6月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2012.03.19

1.平成24年4月~6月期配合飼料価格
 平成24年4月~6月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約850円値上げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

(1)原料情勢
.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、受粉期の高温乾燥型天候により単収が大幅に下方修正され、8月末にかけてブッシェル当たり700セント後半まで上昇したが、とうもろこしの高値推移による需要の減退や、欧州を中心とした景気悪化に伴う外部市場の下落に加え、9月末発表の旧穀とうもろこし期末在庫数量が大幅に上方修正されたことにより、600セントを割り込んだ。その後、中国による買い付けや単収のさらなる下方修正により650セント前後まで上昇したが、直近は欧州の財政不安により、投機資金が穀物市場から流出し、600セント前後まで下落している。
 今後は引き続き低い期末在庫率の中、エタノール向け需要が好調であること等から、シカゴ定期は堅調に推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、とうもろこしと同様、欧州の財政不安に加えて、南米産大豆の作付が順調であったことから11月下旬にはショートトン当たり300ドルを割り込んだ。その後12月中旬以降は、南米の天候悪化による供給懸念などにより、現在は360ドル前後で推移している。今後は南米産大豆の生産量減少懸念に加え、新穀大豆の作付面積の減少により、大豆需給が引き締まる見通しから堅調に推移すると予想される。
 国内の大豆粕生産量は、搾油採算の低迷が続いており、大豆粕の輸入量が日本国内の大豆粕生産量を上回って推移している。

3.そうこう類
 国内ふすまは6月下旬~7月上旬からの小麦粉価格値下げ予定を踏まえ、4-6月期の製粉メーカーの挽砕量は低調に推移すると見込まれる一方、需要面では1-3月期の穀物相場の軟化を受け、引き続き高い水準での推移が見込まれ、需給は堅調になることが見込まれている。輸入ふすまはインドネシア・スリランカの洪水による米糠発生量の減少に伴い代替需要が強まっており、産地価格は堅調に推移しており、需給も国内ふすまと同様に堅調に推移している。 

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、新興国の需要は依然旺盛であるものの、世界の主要生産国・地域ではいずれも生産量が増加しており、産地価格はEU産を中心に弱含みで推移している。しかしながら、それ以上に為替の円安の影響が強い状況となっており、供給価格は値上げとなっている。

5.海上運賃
 海上運賃は、12月中旬にはトン当たり60ドル前後で推移していたものの、新造船が順調に竣工していることや中国が旧正月に入り船舶需要が減少したことから下落し、現在は50ドルを下回る相場展開となっている。今後は、中国向けを中心とした南米産新穀大豆の輸出が最盛期を迎えることで船舶需要も締まり堅調に推移するものと見込まれる。 

6.外国為替
 外国為替は、9月中旬以降77円前後で推移していたものの、2月中旬以降、日銀が追加の金融緩和策を発表したこと、ギリシャの財政危機支援に関するEU内の協議進展報道などにより円売りドル買いが進み、現在は80円台に達している。今後は、欧米の財政危機の再燃によるリスク回避の円買いが再び進む可能性がある一方、貿易収支の赤字転落など日本の景気回復には不透明感があることなどより、一進一退の相場展開が見込まれる。

(2)配合飼料安定基金
 平成23年度第4四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回らないことから、補てんは実施されない見通しです。

 

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課
Tel:011-232-6185