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ニュースリリース


2012年ニュースリリース

「平成24年7月~9月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2012.06.15

1.平成24年7月~9月期配合飼料価格
 平成24年7月~9月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約700円値上げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

(1)原料情勢
1.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、3月30日の作付意向調査・四半期在庫発表を前に、とうもろこし作付面積増大の期待から下落したが、発表後は事前予想よりタイトな在庫水準を強材料として上昇した。その後、中国向け大口成約の発表を強材料、順調な作付進捗を弱材料として、相場は上下し、現在は新穀供給により需給が緩和される見通しから5ドル台後半で推移している。
 今後は、新穀の豊作が期待される一方、エタノール需要や輸出需要が堅調であることから、底堅く推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、2月下旬には360ドル/トンを超える水準であったが、南米の減産見通しに加え、米国大豆の作付面積減少や中国の旺盛な需要により新穀大豆の期末在庫率が4.41%と史上最も低い水準となる見込みであることから大幅に上昇し、現在は440ドル/トン前後の水準となっている。
 国内の大豆粕生産量は、搾油採算の低迷が続いている中、減少しており、供給価格はシカゴ定期の高騰により大幅な値上がりが見込まれる。

3.そうこう類
 国内ふすまは小麦粉の出荷増加に伴う発生量増加が見込まれるものの、他そうこう類の需給が引き締まりふすまに需要が移行しているため、需給は堅調に推移している。輸入ふすまについても主産地のインドネシア産が輸入飼料原料に対する輸入関税導入に伴い、現地向け需要が増加していることに加え、アジア向け輸出需要が引き続き旺盛なことより、国内ふすまと同様に需給は堅調に推移している。

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、米国・ニュージーランド・EU等、世界の主要生産国で生乳生産量が前年対比で伸びていることから産地価格が値下げ傾向にある。

5.海上運賃
 海上運賃は、3月中旬にはトン当たり50ドル前後で推移していたものの、南米産穀物の中国向け需要が増加したこと等より一時55ドルを超える水準まで上昇した。その後は南米産穀物の輸送がピークを過ぎたことから再び下落し、現在は50ドル前後で推移している。
 今後は、新造船の竣工により船舶需要が緩和する一方、燃料価格が高止まりしていることから、底固く推移するものと見込まれる。

6.外国為替
 外国為替は、3月上旬には米国の景況感の回復や2月に発表された日銀の金融緩和策により84円付近まで円安が進んだが、その後は米国の雇用統計が予想を下回り、景気回復が薄れたことや、ギリシャの債務問題等から欧州通貨への不安が再燃したことにより円が買われ、現在は79円前後の水準となっている。
 今後は、米国の景気回復には時間を要すると予想される一方、日本も景気回復への不透明感があることから、一進一退の相場展開が見込まれる。

(2)配合飼料安定基金
 平成24年度第2四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回っている350円±α円の補てんが実施される見込みです。なお、補てん単価は、6月22日に開催される理事会で正式決定する予定です。

(3)特別対策の実施について
 別紙のとおり

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課
Tel:011-232-6185